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ショートショートができるまで《企画編①》

1.復権せよ!

何年か前に子供から「5分後に意外な結末」というショートショートのアンソロジーが面白いと勧められました。元々は私が持っていた古いショートショートの本(本は捨てられませんわ)を子供に勧めたのがきっかけです。読んでみたら結構知っている話が入っていて、古い原本を子供にみせてあげたりと、親子2代で楽しんでおります。

近年復権したショートショートですが、長き暗黒時代があったのは書き手が減ったからと認識しています。起承転結のある一本の作品をつくる苦労はページ数とは比例しないのに、原稿料はページ数。これではショートショートや短編作家が長編に移っていくのは致し方ないこと。昔はショートショートを毎月公募していた商業誌まであったくらいです。

そして何十年ぶりに訪れたこのブーム。ここで作家を育てることが大事なんではないですか。

2.そう簡単ではない

そりゃそうです。原稿料の体系を私が見直せるわけではありません。割の合わない仕事に人が集まらないのは必然、一過性のブームが去ったら元の木阿弥、何か考えないと・・・。

3.ひらめいた?

そうや、これでんがな。もらえるものが少ないなら、出ていくものを減らせばええんと違います? 平成の大不況で身についた価値観、生保で言えば利差益より費差益、ショートショートを創るコスト(労力)をITで削減しましょう!

4.ショートショートを簡単に創るには

ショートショートの定義は「新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末」。「完全なプロット」が論理的な思考と常識に則った矛盾のない展開だとすると、この部分は平々凡々な人生を送った私にでも、いや、むしろ常識にとらわれて斬新なアイデアが出ない人間の得意技ではないでしょうか。

だとすると残る2つ「新鮮なアイデア」「意外な結末」をシステムがサポートすれば良いのでは。単語をジャンル分けして違うジャンルから一つずつ単語を取り出し、それぞれの単語から連想ゲームのように関連する単語を任意に抽出、広げていって、ふたつの単語がつながった経路がアイデアの素で、その経路上の単語を使ったプロットを作成することでショートショートが1作品できないでしょうか。例えば、

 カルボナーラ → 卵 → 鳥 → 木 ← ゴム ← 輪 ← 土星

これでカルボナーラと土星という一見無関係な2つが結びついたので、ここからが人間の仕事で、起承転結の「起」と「結」を片方をカルボナーラ、もう片方を「土星」で物語を作るということで・・・。

5.まとめ

無理かな。まぁ、カルボナーラと土星があかんかっただけかもしれんのでもう少し考えます。ITでコスト削減は普通で、これを創作に当てはめるのが斬新で、実現したら長編に適用すればさらに儲かるのでショートショートの作家はやっぱり減ったというオチがついたとこで、次回考え直します。

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