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FP1級2022年5月試験応用編解説2

試験問題・模範解答は、(一社)金融財政事情研究会より利用許諾を得た上で転載しています。
出典:(一社)金融財政事情研究会
許諾番号:2109K000004

こんばんわ。
間が思いっきり開いてしまいましたがFP1級2022年5月試験応用編解説の
第2回目です。今回は金融資産運用分野について解説していきます。
前回のリンクも貼っておきますのでこちらも是非ご覧下さい。

FP1級2022年5月試験応用編解説1
https://note.com/xecksiar/n/ne4545ffad164

第2問~金融資産運用

【財務指標】


この分野は過去問をしっかりやっておけば点数が稼げる分野となっています。理由としてはある程度出題されるものが固定化しているのが特徴です
特に出題されるのが高いのが

総資本回転率
売上高経常利益率
ROA(使用総資本事業利益率)
ROE(自己資本利益率)
サスティナブル成長率
財務レバレッジ
インタレスト・カバレッジ・レシオ
配当性向

これらをしっかりやっておくだけで最低でも半分は取れる感じでしたが・・
その神話も2022年試験から崩れ去った感があります。
上記以外の財務指標が出題されるようになってきました。
特に2022年1月試験では「固定長期適合率」が出題されて受験者を驚かせたのは記憶に新しい事だと思います。そして、今回の2022年5月試験では
「流動比率」、「当座比率」、「固定比率」が出題しました。
この分野も段々変わってきている感じがしますね。
因みに2022年に新たに登場した財務指標の求め方ですが・・・

固定長期適合率=固定資産÷(自己資本+固定負債)×100
流動比率=流動資産÷流動負債×100
当座比率=当座資産(現金・売掛金等)÷流動負債×100
固定比率=固定資産÷自己資本(純資産-新株予約権-非支配株主持分)

これらも新たに覚えておかないと厳しい感じがしますね。
今回を機に改めて覚えてしまうのもいいのかもしれません。
余談ですが、これらの指標は企業の決算書を見るうえで重要な指標にもなるので金融機関で融資業務をやっている方は触れる機会も多くなると思います

【シャープレシオと標準偏差の計算】

2021年1月試験以来の登場ですね。
このシャープレシオと標準偏差の計算問題は3パターンあります。

・シナリオ毎の予想収益率と生起確率が出ているパターン
・相関係数が出ているパターン
・共分散が出ているパターン

この3つのパターンを問題を見てすぐにペンが走るくらいになれば
これらの問題が出題されても難なく解けるようになると思います。
(今回登場したのは「共分散が出ているパターン」でした。)
これらについてはあまり捻った問題は無く、過去問でも同じようなケースの問題が多く出題されています。ですので問題集に出題されている同じような問題を繰り返し演習することをお勧めします。数回やっただけでは解けるような問題では無いのでひたすら問題を解くのが効果的だと思います。
また、シャープレシオや相関係数を求める問題は基礎編でも出題されるケースもあるのでこちらも問題集でしっかりと把握しておくのもいいかもしれません。因みに問56の解法は画像を載せておきますのでこちらを参照下さい。

本当にざっくりとした計算式しか出して無くて本当に申し訳ありませんが
これで解答は導き出せているので、何度も繰り返し演習をお勧めします。


今回は以上です。
この記事が9月試験の参考になってくれることを祈っています。
次回はタックスプランニング分野お楽しみに。


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