SteamNextフェスで癖強女性が出るゲームを堪能した話
6月の中旬、私はゲームや漫画、小説を楽しんでいるとふと疑問に思ったことがある。女性キャラクターにどういうところに魅力を感じるのか?と。
何が言いたいのかというと、このキャラの”ここ好き!!”というやつだ。近年では漫画の方では火を噴く龍のハーフ女子高生やロックバンドをやりがるピンクの有機生命体、ゲームでは脳波を利用して会話する赤い非人間や元は敵側の三人姉妹の末っ子であり魔女っ子の影人間とかだ。
だが最近私の中の新たな癖強女成分、いわゆる癖強女ニウムが足りないのだ。このままの枯渇は脱水症状に陥るのと同義だと思った私はSteamを探検しにいった。するとなんとSteamNextフェスにてDEMOという形での先行体験ができる神的なイベントがあるではないか。早速気になったゲームをポチって堪能してきた。
なお今回紹介するゲームは2024/06/17(AM10:00)までの期間のため気になった人はぜひ体験版を遊んでみてほしい。そしてウィッシュリストにぶちこもう。体験できる期間が短いのはゆるちて…
巨女と命がけの雑談する恐怖『SAEKO: Giantess Dating Sim』
あなたはもし自分よりも何倍もでかい巨大な女性に自分の命を握られた時、どうやって切り抜けるだろうか?2000年代を舞台に新入りの主人公リンとして昼は机の引き出しの中で他の小人と過ごし、夜はリンを保護した冴子との1対1の対話を繰り広げるアドベンチャーゲームである。
このゲームはいうなれば別の角度で刺してくる異質なホラーゲームだ。昼のターンでは基本的には先述の通り、他の保護された小人とともに雑談を交わし、時には物を上げてステータスを上げたりするのだ。小人たちも主人公同様に様々な生い立ちがあり、中にはびっくりするような行動をとってきた小人もいる。
だがこうした穏やかな昼のターンが夜のターンの恐怖度を上げてくる。主人公を保護した巨大な少女の冴子は学校からの帰宅なり、主人公を文字通りつまみあげ勉強の雑談相手として置かれるのだ。
夜のターンは基本的には冴子にとっては勉強と雑談の時間だが主人公にとっては会話に繊細の注意を払って相手をしなければならない。万が一彼女の機嫌を損ねたらそこで命運が尽きるからである。この時流れてくるLofi-Chillという落ち着かせるための曲のはずがかえって小人側にとっては恐怖を煽る曲となって聞こえてくる。
このゲームは恋愛シミュレーションというカテゴリーにいれてるらしいが個人的には精神的恐怖というジャンルを組み込まれてもおかしくない。どっかの文芸部みたいなほどではないが、巨大女との生殺与奪の権利を賭けた対話ということもあってか背筋をぞくりと何度も感じた。特殊性癖と恐怖を織り交ぜた期待のある一品だ。
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シーシャ燻らせ夜の秋葉で3人の女と交流図る『Hookah Haze』
シーシャと呼ばれる水たばこをご存じだろうか?水音を立てながら煙草とも葉巻とも違う感じを味わえる不思議な嗜好品である。私はシーシャを吸ったことはないが、少なくとも1回は味わったみたいものである。そんなシーシャを堪能する女の子を眺め、水煙を通して交流を図るゲームだ。なおDEMO版では本編と違い完全新規ストーリーとして描かれる。仮に逃してもAnotherDayとして組み込まれるそうだ。
DEMO版では基本的に二日間で終わるようになっており、繰り返し遊ぶことで3人の女の子のそれぞれの日常を体験できる。コンカフェ店員のうさぎメイドの愛上あむ、ショップ店員の明月院ココロ、企業所属の古森くるみ。それぞれ見た目以上の癖が強い人たちだ。
流れ的には店の宣伝→来店した3人のヒロインのうちの一人が来店とシーシャ提供→雑談→炭の入れ替え→会計…といった感じ。基本的には彼女たちの好みのフレーバーに沿って様々なエッセンスを選んで作成するのだが、好みとは逸れたエッセンスを選んでもいい。そうすることでまた違った反応を楽しめるからだ。
このゲームはノベルゲーの都合上、基本的に絵を必要以上に動かすことはあまりない。だがまるでネオンライトを枠線にしコミックのように分割したそれはどのゲームにもない画期的なセンスだ。また店内BGMも20種類まで選べることができる。物語の雰囲気や曲に合わせてネオンライトや曲を変えていくことでこのゲームならではの香りを堪能できる。
出てくる女の子も良い意味で地雷系彼女みたいな雰囲気があってよい。皆見た目以上の個性的な格好だが、どの娘も主人公に対して献身的に支えてくれたり手助けしてくれたり、日常生活の様を語らったりと3人のヒロインの魅力を存分に伝える一作となっている。
本編では先が短い主人公が自分ができることとしてシーシャ屋を展開するのだがそこで出会う3人の少女をきっかけに紡いでいく。今回のDEMO版ではシーシャを前面に出していたが本編では主人公のもう一つの要素であるアクアリウムも絡んでくるだろう。ぜひともこの特別な体験を忘れないようウィッシュリストに入れて待ち望んでいきたい。
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2.5次元のダークメルヘンな舞台『Illusion Carnival』
かつては美しかった遊園地”Confettia”を舞台に、ペーパーボートの擬人化であり魂の迷い子である主人公は遊園地に発生した”異常”に精神を汚染されながらも、時には謎を解いたりNPCと会話を楽しんだりしながら進むアドベンチャーゲーである。
このゲームの最大の特徴的な絵柄である。どこか歪であり、暖かそうに見えて冷酷のような雰囲気を醸し出しているこの絵柄は見るものを魅了されるタッチだ。
この世界は基本的には死ぬことができないらしく、自分はなぜここで生まれたのか、どういう経緯でこの施設は歪んでしまったのか、そして死ぬことができない世界で精神が擦切ったらどうなってしまうのか?そういった様々な謎を抱えながら進んでいく。時には同行者との会話もヒントになったり癒しになったりするのだ。
…これだけだとただのダークメルヘンのサイコホラーゲーの紹介になっちまうって?ちゃんと癖が強い子もいますぜ。ほら
ただこのゲームのリリースは少し異なりDEMO版と正式版の違いはないという。ある程度プレイヤーの声を反映させて1作目としてリリースさせるという展開で、その1作目も無料である。気になった人はぜひこの狂った遊園地を観劇しに行こう。
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日本橋のメイド女子とスローライフを楽しむ『電気街の喫茶店』
東京のオタクの聖地、秋葉原以外にももう一つ聖地と呼ばれる場所がある。そこは大阪府内の場所、日本橋。このゲームは平日でも人が賑わう日本橋オタロードである電気街を舞台にメイド喫茶を開店させ少女たちと楽しく経営と青春を送るスローライフアドベンチャーだ。
主人公はブラック企業に勤めていたが、上司の理不尽なパワハラについに耐え切れず仕事を辞めた。だが彼の就職も難しく日々を当てもなくぶらぶらとしていた時、たまたま入った潰れかけのメイド喫茶の店員である”シロ”という女性に出会い、ひょんなことから店長代理として任され経営することになった。
最初は人手不足のためパートナーのシロとともにメイド人員スカウトという名目のデートに。街並みを歩くとドット絵のこれでもかってくらいなめらかに動いており静止している描写が一切ない。単純に現代のピクセルアートとして見ても楽しめる。
そうしてなんやかんや楽しみながら何とかメイドスタッフのスカウトが成功することになる。その子は”ミユ”。シロとは出会う前のオンライン仲間で料理を作るのも食べるのも好きなピンクギャル。彼女を迎え入れて初めて店の経営を開始だ。
店内経営でやれることは非常にシンプル。お客さんの相手をするホール担当と料理を作るキッチン担当に彼女たちを得意不得意を考慮して選択し、自身も店内の手伝いを行うというもの。メイド喫茶の忙しさを嫌というほど経験できる。
DEMO版では基本的にシロとミユの二人にフォーカスを当てているが、正式版では後もう二人にスポットされメインヒロインは4人で展開される。発売されたらぜひ彼女たちと充実したメイド喫茶経営を堪能したいところだ。
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…いかがだったろうか?今回のSteamNextフェスのおかげで私はずいぶんと癖強女ニウムを補給できた。当面はいらないだろう…たぶん。
繰り返しになるがこのフェスの期限は2024/06/17(AM10:00)まで。皆もDEMO版やってウィッシュリストにぶちこんで未来に希望を持とう。
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