習近平人脈の左遷・失脚相次ぐ─主流派内紛?綱紀粛正強化?(2024年10月)
中国共産党政権で習近平国家主席の人脈に属するとみられてきた高官の左遷や失脚が相次いでいる。国内経済の低迷や超大国・米国との対立などで内外情勢が厳しい中、主流派内でも反腐敗闘争による綱紀粛正を強化しているようだが、内紛が激化している可能性もある。
■地方トップから閑職へ
中国全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会は9月13日、共産党吉林省委員会の前書記(省指導部トップ)だった景俊海氏を全人代教育・科学・文化・衛生委員会の副主任委員(副委員長)に任命した。習主席の陝西