揺らぐ習近平1強のタカ派路線─失政続きで姿勢軟化か(2024年10月)
中国共産党政権で絶対的「1強」になったといわれてきた習近平国家主席のタカ派路線が動揺している。習主席は譲り合いの故事で有名な旧跡を訪問し、「和諧(調和)」の重要性を強調。実際に習政権はワンマン色が薄まり、政策にも軟化が見られる。極端な経済の落ち込みなど失政が続いたことから、路線修正を強いられたとみられる。(時事通信解説委員 西村哲也)
■譲歩美談の旧跡訪問
習主席は10月17日から18日にかけて中部の安徽省を視察し、その中で桐城市の「六尺巷」を訪問した。六尺巷は幅約2