FASTLANE「雑」感

特番前から書きたかったことだったので、前回は先走ってローマン・レインズについて書いた。今回は2019年の「FASTLANE」についていくつか感想を。

※当然ネタバレありです。

ビンスは大丈夫か

ストーリーの流れは他の記事でも紹介されるので細かいことは割愛するが、ビンス・マクマホンは一度は流れたコフィ・キングストンのWWE王座挑戦のチャンスを与えるふりをして彼をBARとのハンディキャップマッチに陥れた。
これによる影響は後に触れるとして、ニューデイとのスキットの際のビンスの声が(もしかしたら音声のトラブルかもしれないが)不明瞭だったのと立ち姿が不安定な気がしてちょっと心配になった。
こういう意味でのハラハラはあまり求めていないし、今回のストーリーにも関わっていたのなら尚更引っ込んでいてもらいたい。

RAWタッグ王座戦という名のNXTマッチ

リヴァイバルの持つRAWタッグ王座戦は、筆者が2016年にWWEネットワークを観始めてからの新旧NXTスーパスター達の一戦だったので、当然噛み合ってとても良かった。満足した。
でも試合後のリコシェによる630スプラッシュがエグくてワイルダーがかわいそうだった。。

もったいない女子

一昨年NXTから5人もの女子スーパースターが昇格したとき、それぞれカラー持っているけどまだ早いのでは?と疑問を持っていた。しかしそれは杞憂で、舞台が上がったら皆パフォーマンスが上がってすげえなと感心していた。
その5人の内の一人、マンディ・ローズがアスカの持つ女子王座に挑戦し、さすがにレスリングの内容はアスカの横綱相撲だったものの、これまでの積み重ねでマンディがベルトを「チート」できるかも…?と思わせる試合運びだった。でも結末がしょぼくて…新しいスターの誕生の芽が摘まれてしまったようで残念だった。
そういえばその試合の中で出たアスカのスピンキックがエグかった。

切ないスーパースター達の頑張り

先ほどのコフィの件もあり、WWE王座戦は序盤、コフィを求めるチャントが鳴り止まず、ダニエル・ブライアンがなんとも言えない表情をしたのが印象的だった。客席の不満は当然だと思う。でもレスラー達の頑張りによって終盤は盛り上がり試合内容は“SmackDownLiveクオリティー”の好試合だった。
それにしても復帰後のケビン・オーエンズはストーンコールド・スタナーをここ一番に使っている印象があるのだが、WWEはオーエンズにストーンコールドをやらせたいのだろうか。
あとローワンの“Huge”なスピンキックがひどかった。

手負いのザ・マンの強さ

ベッキー・リンチって自分が感じている魅力以上にユニバースの支持が大きいのがもうひとつ理解できなかったけど、最近のヒールターン(結局支持されてるけど)以降の吹っ切れた感じはとても良い。今日のこれまた素晴らしいなロンダの介入と共にレッスルマニア行きをつかんだ時のベッキーの表情は最高だった。

ミズかわ ゆ す… …

頑張ったミズのかわいさは、どうでもいいシェインのヒールターンとともに筆者の記憶から薄らいでしまった。

馴染みはじめたナカムラ

いつも気になるシンスケ・ナカムラ、今回もキックオフの時間帯とはいえしっかり登場。前回の「イリミネーション・チェンバー」あたりから(筆者はPPVとダイジェストしか観られていません…)以前に指摘したフィジカルの問題が気にならなくなってきた。まえはふにゃふにゃしていただけに見えたのが、もう少し芯(あるいはコシ)のあるしなやかな動きになってきた気がするのだ。指摘した頃にシェイマスとトレーニングする動画が公開されてたけど、それの影響の有無はともかく、色々試行錯誤しているんだろうと想像する。
最近は「みなさんご存知のムーブ」を片っ端から披露するだけの試合にならなくなって個人的には楽しめている。脇役的な役割をするようになったのは降格ではなく、馴染みはじめたのだ。この感じならまたいい波が来れば乗れると信じている。
おまけで、入場時にルセフが殊勝な感じでナカムラと握手してたのが微笑ましかった。SmackDownでもやってるのだろうか?



全体的にはレッスルマニアに帳尻合わせしてるのかわからないけど、大味というより雑な感じのするPPVだったなー

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