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専用軌道を走る路面電車。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』

都電が走る町が好きである。
都内に唯一残る都電。都電荒川線。
環境に恵まれており、南に足を伸ばせば鬼子母神前や都電雑司ヶ谷あたりから、東に足を伸ばせば東池袋四丁目、歩くのが面倒くさければ池袋駅から山手線で大塚駅に出て大塚駅前から乗ることが出来る。

のんびりと車窓を眺めたいときなどは荒川線はちょっとしたアトラクション代わりにちょうど良い。
そんな身近な荒川線だが、2021年の正月休みに早稲田から三ノ輪橋まで踏破した際に初めて気がついたことがある。

「都電=路面電車」というイメージを勝手に思い込んでいたのだが、都電荒川線はそのほとんどが車両専用軌道を走っているということをご存じだろうか?
路面電車のように一般道を車と一緒に走る区間はほんの数十メートル程度で、後は通常の電車と同様に専用軌道なのだ。

路面電車の長閑なイメージを勝手に思っていた私はちょっとがっかりもしたが、専用軌道とはいえ都電荒川線の線路沿いはどこも昭和の空気感を纏った懐かしい街並みが連なっており、やはりこの東京都下でのんびりと長閑な光景でリフレッシュするには貴重な乗り物なのだ。

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