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新年度初日、わたしは近江町市場を彷徨いていた。

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

2014年7月からの金沢生活を振り返るこのシリーズもようやく2015年4月の振り返りまで進んだ。
今回は2015年4月1日。世間的にはエイプリルフール、ビジネス的には2015年度初めの日である。

この日の私のスケジュールを振り返ると、朝から一日がかりで部下の昨年度の実績に基づいた評価表を作成していた。
金沢でのわたしの役職は公共・金融・法人分野の営業部長兼開発部長といういわば都合のいいなんでも屋という役職である。
課長職ならまだしも、この3分野の営業・開発のメンバーを抱えるとなると日々の実行管理もたまったものではないが、半年に一度の管理職のお務めでもあるこの評価表の作成というモノは、管理職になってみないと解らないくらいの稼働と気を遣わなければならないものなのだ。

今となっては定かではないが、結局当時私は二十数名程度の部下を抱えていたのではあるまいか?そんな二十数人分の過去半年間の実績を確認しながら、2014年度の総合評価と前年度下半期分の業績評価を付けて、なおかつその理由も書き込んでいかないとイケないのである。
そんなことを朝一から開始して、おそらくお昼には現実逃避に走ったのであろう。
この日のランチは職場近くの近江町市場へ出かけている。

そこで目にしたのが写真にあるがすえびである。
すでに寿司屋で口にして好物なネタの一つとなっていたが、関東モンには聴き慣れない名前で、その身は分厚くて甘味たっぷり濃厚な味わいである。
このがすえびは残念ながら『足が速く』北陸近郊でしか味わえない貴重な海老なのである。

都内でもお金をかければ食べられるお寿司屋とかあるのかもしれないが、2016年夏の東京復帰以降、都内でお見かけしたことはない…

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