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永井荷風の魂は雑司ヶ谷と南千住のどちらに降り立つのだろうか?

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』

週末、池袋から雑司ヶ谷の猫だまりを訪ねて徘徊するようになって何年経つだろうか?
ルートが確定してからは5年くらい経つのだろうか?

このルートのすぐ近くに雑司ヶ谷霊園があり、そこにはわたしの大好きな作家である『永井荷風』の墓地がある。
当初はルートに加えてなかったのだが、コロナ前辺りから近くにあるならと毎週墓参をするようになった。
以来かれこれ3年間、毎週通っていることになる。これは我が家の墓参のこれまでの回数を軽く越えるくらいの頻度である。

そんな永井荷風の正式なお墓は雑司ヶ谷霊園なのだが、荷風死せるとき

余死する時、後人もし余が墓など建てむと思はば、この浄閑寺の塋域娼妓の墓乱れ倒れたる間を選びて一片の石を建てよ

と残し、この意を受けて南千住の浄閑寺には荷風の歯と筆を納めた荷風筆塚が建てられている。
お盆になるとご先祖様はお墓に戻ってくるので、お墓参りをしてご先祖様を家に迎えるのだが、荷風の場合、お墓になると戻ってくるのは雑司ヶ谷霊園なのだろうか?浄閑寺なのだろうか?


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