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ス-パーカーといえばランボルギーニ。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』

キン肉マン消しゴム、いわゆるキン消しくらいはまだ覚えている人は多いだろうが、キン消しの前にはウルトラマン消しゴム、さらに前にはスーパーカー消しゴムが流行ったことを覚えているのは昭和40年代前半生まれくらいまでだろうか?

昭和な子供のカルチャーショックの一つがスーパーカーブームであった。
父ちゃんが乗ってるカローラやシビックが車だと思っていた頃合いに、突然メディアを通じてランボルギーニやらフェラーリやらロータスやらランチャーやらというスマートで見るからに早そうな数々の車の情報を浴びせられたのだ。

当時全国的なスーパーカーブームが巻き起こり、マンガはサーキットの狼を貪るように読み耽り、休み時間に校庭の場所取りで争うことすら忘れて、教室内に引き籠もる小学生が続出した原因がスーパーカー消しゴムである。

当時の昭和な小学生は当然のことに消しゴムとして使用するわけでは無く、かといってコレクションとして全種類集めるということでも無く、みなが夢中になったのはスーパーカー消しゴムをボールペンのノックのスプリングで飛ばして教室の机から落とすレースであった。

落とされるとそのスーパーカー消しゴムは落とした相手のモノになる。父の世代のメンコのようなルールだ。
消しゴムを取られたくない小僧たちは、スプリングのチカラが強いボールペンを探して廻ったり、改造してスプリングを強くしたりとミニ四駆の改造には遠く及ばないが、その前段としてはなかなか楽しいひとときであった。

落とし合いの他にゴールを決めて早くそのゴールまで辿り着いたものが優勝という遊び方もあった。その場合は如何に消しゴムの滑りをよくするかという改造を加えたりもしたモノだ。


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