金沢の思い出作りに最後の市内観光。
『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』
退院後も特に術後の経過も問題なく、通常営業可能になってきた2016年6月中旬の妻であるが、金沢に引っ越して以来全然市内観光に興味を示していなかったのだが、やはり引越の日程が具体的になってくると若干寂しくもなってくるものなのか?
突然、市内観光に行きたい!といいだした(笑)
振り返ってみると、市内丸ごと観光地のような金沢なのに、2014年の夏に引っ越してきて以来、観光といえるようなことを夫婦で実施したのって、観光バスで能登と市内を多少回ったときくらいしかなかったかもしれない。
個人的にはブラブラと散歩がてら市内のあちらこちらを歩き倒してきたのであるが(笑)
ということで、女子的に金沢市内を観光と言えば、やはりひがし茶屋街であろう!と長田の自宅から自転車でまずはひがし茶屋街へ。
2016年6月の時点でも北陸新幹線開業後の金沢ブームは続いていて、けっこう日々観光客が押し寄せていたが、昨今はそこにさらに海外からのインバウンドな方々も加わって大変なことになっているのではあるまいか?
それくらい、日本を感じる街並みが戦災の被害もなくきれいに今も保存されている貴重なエリアである。
さらに開館以来常に話題を振りまいている21世紀美術館へ。
大きな回顧展のような企画展がなくとも、一定数の来館者を誇る地方の美術館てなかなかないのではないだろうか?
それほど、地元民としても何度来て同じ展示物を観ていてもあらたな感じ方が出来る現代美術の奥深さを感じられる施設である。
ちなみにこの有名なプールは、個人的にはプールの下から地上の人を見上げるよりも、地上からプールに棲む人々を眺めている方が好きである(笑)
金沢市内は戦火を免れたことで、市内にはいまだに3つの茶屋街が残っている。
一番大きいのは先ほどのひがし茶屋街で、他にはこの写真のにし茶屋街、それと浅野川沿いの主計町茶屋街である。
個人的にはひがし茶屋街はテーマパーク、主計町茶屋街は飲み屋街のイメージが強く、にし茶屋街はいまだ花街として現役と聞いていたので、これまで足を踏み入れることがなかったのだが、日中ということもあっただろうがひがし茶屋街と違って賑々しくなく、どことなく街がしっとりしている印象だった。
にし茶屋街でかき氷を啄み休憩したところで、片町に向かい、そこから長町武家屋敷へ。
この写真は野村家の庭であろうか?
この武家屋敷は屋敷の観光というよりも、そのテーマパークのようなまがい物ではないホンモノの実生活をともなう当時を保存し続ける街並みを味わうのが良い。
それも、わざわざ観光というのではなく、こんなステキな街並みをジモティとして生活動線として使える贅沢!
これがもう味わえなくなると思うと、とてつもない喪失感が襲ってくるのであった。
そんなこんなな妻と辿った最後の金沢観光の一日であった。