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リフレクションの中の世界。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』

目の前の世界。
それは眼のレンズを通った光を網膜で受け止めて視神経を通じて脳内で再構成して認識した世界。
目の前で起きたコトは事実として認識できるが、自分が認識していない出来事はニュースや人伝のようなことで世界の成り立ちを知ることができる。

世間一般的なこととしてはそんなことを通じて自分はこの世界の中の一要素として毎日を過ごしているわけだが、この世界の原理とはことなる世界があるとしたらどうだろう?
例えばこの写真のような鏡やガラスに反射して写り込んでいる世界。
当然この映り込みは現実の世界が反射したモノとして認識してみているわけだが、このリフレクションの世界の中の人々も同じようにボクらの世界を見ていたとしたら?

鏡やガラスといった境界線を軸に線対称で相対する世界。
お互いに写っている瞬間は同じような動きを見せているが、鏡やガラスを通り過ぎた途端にそれぞれが主体を持った生物として自由気ままに好きな生活を送っているとしたら?
もしくは線対称の反対側の世界で全く同じような生活を送っているかもしれない。
食事中、この世界のボクは右手で箸を持ち御飯を口に運んでいるが、リフレクションの世界では左手で箸を持ち御飯を口に運んでいるかもしれない。
あっちの世界ではボクはレフティーなのだ。格好いいではないか。

そんなことを考えながら街中を散歩していると、写り込んだ自分を見る度にちょっとでも動作が遅れていたり、ちょっと違う動きをしてみせないものか?と観察してしまいがちになる。
けしてナルシストなワケではないので、そんなボクをみかけたら気にせずに通り過ぎていただきたい。

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