見出し画像

我が家最後の寝台特急。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』

なにせ小学校の頃に『銀河鉄道999』の映画版が公開されて話題になったので、鉄道での長距離旅行に憧れていた。
とはいえ、群馬の片田舎の町育ちであるがゆえ、特急と言ってもJRの駅はなく早い電車は東武伊勢崎線浅草行きの急行りょうもう号くらい。

世間ではブルートレインとかいう寝台特急が流行っていたりもして、そんな列車が通らない片田舎では雑誌の写真をみながらモヤモヤしているしかなかった小学生時代であった。

そんなわたしも人並みに成長し、生まれて初めて寝台特急に乗ったのは、妻の実家である長崎に帰るのに東京から博多まで「はやぶさ」に乗車したときであった。
思いのほか乗り心地もよく、これは長崎に帰るときには寝台だな!と思ったところ、翌年には路線廃止……。
もう寝台特急に乗る機会はないかと思っていたところ、夏の旅行で北海道に行くことになり、その時利用したのが「北斗星」であった。

わたしは出張で札幌くらいには行ったことが或るモノの、妻は北海道に行ったことが無いということで、寝台特急で上野駅から札幌駅まで「北斗星」で向かったのである。
寝台特急の過ごし方は以前の「はやぶさ」で経験していたので「北斗星」でも満喫し、やはり旅気分が味わえる寝台特急の旅はいぃ〜ものだなぁ〜〜と改めて思い返した旅であったが、この2012年の乗車の後、2015年にこの「北斗星」も廃止となてしまった。

我が家が乗るとどうやら廃止が近づくということらしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?