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都電荒川線踏破!

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』

男子というモノはどうして四角いモノが好きなのだろうか?
自分自身が子供の頃の友だちや、現在同僚の息子達の話を聞いていると、揃いも揃って小さい頃からバスや電車といった四角くて動くモノに興味を抱いている。

斯く言うわたしもそうかというと、なぜかまったく興味を抱くことなく大人になったのである。
回りがバスやトラックのミニカーやプラレールに夢中な中、ボクはソフビの怪獣やウルトラマン、ミクロマンで遊んでいた。
というワケで初老に位置する現在に至るまでわたしは『鉄』ではない。が、『鉄道』というキーワードで様々な愉しみを見出す『鉄』になれる人に憧れている。

そんなわたしが2020年暮れから2021年正月にかけて都電荒川線路沿いの三ノ輪橋から早稲田まで、4日間掛けて踏破したことがある。
悲しいことに都電が都内を縦横無尽に走っていた時代をわたしは知らない。
しかし、小説や映画、写真でうかがえる都電が走る光景に憧れているのだ。

そういう癖もあり、都内で唯一残存する都電荒川線が走っている街並みをこの目ですべて見てみたいと思い立ち、年末年始休暇の中に三ノ輪橋からまずは一歩踏み出したわけである。
全線歩いて見て改めて知り、驚いたことがある。

都電というか現在も地方の県庁所在地とかで走っている市電を見る限り、昔ながらの車道を走る姿を目にするが、この都電荒川線はそのほとんどが専用軌道を走り、車道で車と並走する区間は王子辺りと面影橋に入る一瞬くらいしかないということだ。

これではわたしが憧れる都電の姿とは少々イメージが異なるのだ。
とはいえ、あのチンチン電車がいまだに都内を走っていられるだけでも奇跡なのだと思う。


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