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ソースカツ丼といえば福井ヨーロッパ軒!

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

社員を『人財』というような会社を信用してはならない。
我が社もいつの頃からかキックオフ等で必ず『人財』というキーワードを使用するようになったが、そんな社員を大切に扱うと宣言している会社の命令によって出向した先の任務は、出向前に聞いていた業務内容とはかけ離れすぎるくらいのモノであった。

ということで、当初は公共分野の営業部長と聞いて赴任してきたモノの、着任してから事業部長からいただいた役職は公共・法人・金融の営業部長に開発部長兼務さらには福井支店長と富山支店長という、なにそれ?事業部長の責任範囲なんじゃないの?というくらいにこれまで経験したこと無い所掌範囲だったのだ。

これのどこに社員を財産として扱う気配りがなされているのだろうか?とこのコトを機会にわたしは会社に対する希望や信頼というものを一切捨て去ることに決めた。

とはいえ、着任してしまえばそれなりにちゃんと責任を持って遂行しないわけにはいかないのがサラリーマンのサガで或る。
福井支店長として福井支店に勤務する際には福井名物を!ということで、最初に訪問したのが『ヨーロッパ軒』である。

ヨーロッパ軒といえば福井名物のソースカツ丼!
ちなみにソースカツ丼自体はわたしにとっては珍しいものでも何でも無い。実家の群馬にもソースカツ丼は物心付いた頃から存在していたのだ。
しかし、群馬のソースカツ丼はウスターソースにドバッと付けた肉薄の普通のカツであったため、正直普通の玉子でとじたカツ丼の方が好みであった。

一方、初めて体験したヨーロッパ軒のソースカツ丼は幼少の頃に味わったただのウスターソース味とはコトなり、独自のタレが効いたような若干甘辛の出汁味であり、なおかつパン粉は限りなく細かく砕いたものを使用しているため、それが独特の食感に繋がっている。
故郷のソースカツ丼をけなすつもりは無いが、申し訳ないが料理として明らかに福井のソースカツ丼の方に軍配をあげざるを得ないほどの差を感じてしまったのであった。


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