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酒の肴の楽しみを教えてくれた『いたる』に『秋吉』よさらば!
『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』
ちょっと前にも触れたが、金沢での2年間の中で大人の階段を一つ上れたのは居酒屋の楽しみを知ったことである。
もともと体質的にうまいことアルコールを分解出来ない性分なのか、生ビールも小ジョッキ程度で充分酔っ払ってしまい、後は唯々飲むほどに頭が痛くなるので、飲み会の場というものは私にとってはただ苦痛の場でしかなかったのだ。
それが、なぜか金沢に引っ越してきて最初のうちは上司に連れられて居酒屋を引っ張り回され、都内では消して飲まない日本酒を飲まされているうちに、驚いたことに日本酒の旨さを感じてしまったというか、日本酒と酒の肴の組み合わせの妙味に惹かれていく自分がいたのである。
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移住そうそうそんな経験もあり、その後は個人的に、友人たちと居酒屋を開拓して日本海の旨味をひたすら堪能してきたので、金沢を後にするに至り、この楽しみは妻とも分かち合っておかねば後で罰が当たるっ!?とばかりに居酒屋の中では一番足を運んだ香林坊の『いたる』へを妻を連れ出した6月下旬の夜。
やはり金沢の居酒屋と言えばなにはともあれこちらの桶!
これでも小おけであるが、妻は魚よりもイカやタコが好きなのでこの水蛸にひたすら舌鼓をポンポン打ち鳴らしていた(笑)
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せっかく魚の美味しい居酒屋に妻を連れてきたのは良いものの、我が家では私は魚好きであるが、妻は魚よりも肉なのである...(^^;)ハハハ。
なので、お肉から能登豚の能登塩焼き。
普段生姜焼きや豚ロース焼といった定食屋の豚肉と違ってとんかつ専門店のとんかつのような分厚さにも関わらず、熱が通って堅くなるような肉では無く、歯の通りが良い柔らかさと、豚の脂の甘みがなんともいえない逸品!
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こちらも名物の明チー出汁巻き玉子。
明太オムレツはけっこうどこでもあったりするが、そこにチーズが入って、さらに出汁巻きとなるとなかなかありそうでない。
だからこその名物なのか?(笑)
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いたるでの〆はやはりこのにゃんこ飯に限る!!
配膳された状態ではごはんにかつお節が載っかった、いわゆる猫飯のようにみえるのだが、さにあらず!?
ご飯にのっかった山を崩すと、中には刺身のぶつ切りが!?多分かつお、鯛、マグロの赤身あたり。そのぶつ切りになめろうみたいな感じで味噌がまぶしてあり、まずはそのままかっくらい、半分くらいのところで味噌汁をさらにぶっかけてからがにゃんこめしの完成形!(笑)
行儀は悪いが、これがたまらんのです!!
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そんな二人はそのままいたるの近所の『秋吉』へ。
この秋吉も我が家にとってはけっこうインパクトを受けたお店で、妻は焼鳥が好物なのだが、なかなか赤提灯の焼鳥屋に入る度胸がないという小動物気質で...(^^;)ハハハ。
そんななか、北陸のソウルフードとでも言うべき『秋吉』を知った時にはとにかく秋吉へ!と(笑)
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いたるでとりあえず小腹は満たしていたんで、秋吉では名残惜しむ程度に代表的な串をいただきに。
こちらはしろというネーミングの鶏皮?
秋吉ではタレよりもどちらかというと塩がさっぱりしててよろし。
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こちらはねぎま。
この他、秋吉名物の純鷄もいただいて、お店を後にした金沢の夜さよなら行脚だったのだ。
がっ!?
冒頭の通り、金沢に行くまでお酒が苦手だったこともあり、都内の飲み屋に興味がなかったのだが、金沢に行くまで暮らしていた池袋の地に、かつこの後3週間後には金沢を引っ越して新たに暮らし始める池袋西口には、なんと秋吉が存在していたのであるっ!?!?(笑)