福井に来たらなにはともあれヨーロッパ軒。
『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』
何度も触れていることだが、2014年7月から2016年6月末までわたしは地域会社の組織長として基本的には金沢の本社に籍を置きつつ、左右の両県である富山と福井の支店長も兼務というワケワカな立ち位置で職務を全うしていたのである。
なので、ひと月の内ほとんどは金沢の本社に通勤しつつも、単発で福井や富山の支店にも出社するというスタイルであった。
2015年11月ともなるとさすがに着任後一年以上経過しており、金沢の事情もそれなりに飲み込んできたので、そろそろ富山や福井の方に重点をおいて等と考えるようにもなっていた頃合いである。
仕事に関しては富山や福井ではほとんど担当者で回してくれる分で充分で、正直自分が出る幕はほとんどなかったのだが、なんとかご当地飯を喰いたくて出かけていった面が強い(笑)
福井に関しては北陸三県では同じように海鮮モノが旨く、和食の雰囲気としては北陸三県では唯一古代以来都との繫がりが深い歴史を持つので、関西圏の影響が強く、同じように北陸三県を並べられない面白さを感じたモノだが、それよりなによりも福井のB級グルメとしては『ヨーロッパ軒総本店』のカツ丼が忘れられない一杯である。
カツ丼といってもいわゆる蕎麦屋や定食屋さんの玉子でとじたかつ丼ではなく、トンカツをソースに浸したソースカツ丼である。
このソースカツ丼なるモノはわたしの実家である群馬でも上州名物として古くからあったモノだが、群馬のソースカツ丼は普通のカツをウスターソースに浸けて丼のご飯に載せた細切りキャベツの上にさらに載せたモノであった。
なので、正直ウスターソースの味が濃くてわたしは普通の玉子とじのかつ丼の方が好きだったのだが、このヨーロッパ軒総本店のカツ丼はそもそもトンカツ自体が異なり、お肉は薄めなのである。
その上に限りなく細かくクラッシュされたパン粉を身に纏い、ウスターソースというよりも独自のタレ風味のソースに浸されたカツがご飯の上に載っているのである。
この独特な薄いカツがクリスピーでさっぱりしており、食が進むのだ。
そんなヨーロッパ軒総本店のソースカツ丼であるが、たまにしか来られないのでついつい来訪した際にはトンカツ・エビフライ・メンチカツ・牛カツが載った4種盛りスペシャルカツ丼を頼んでしまうのである...(^^;)ハハハ。
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