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金沢人のソウルフード8番ラーメンの第一印象。

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

『なんでやろ?8番』。
およそ金沢市民に限らず、石川県民には幼子の頃から記憶に植え付けられているこの悪魔の呪文。
今となっては県民ショーを始め全国的に広まっているかもしれない、金沢市民のソウルフードともいえる『8番らーめん』。その恐ろしさとソウルフードとして確立していく仕組みに関してはわたしのブログでまとめた以下のエントリーを参考にしていただきたい。

ここでは2014年からの金沢生活の振り返りがテーマなので、2014年7月の引越ししたての頃合いの8番らーめんに関する第一印象を改めて残しておきたい。
新しい職場でもけっこう早いうちにわたしがらーめん好きだということが知れ渡り、誰彼構わず最初の一言は『8番はもう喰った?』である。

会社の誰もが同じようなことをいうので8番らーめんへの期待は膨れに膨れあがり、しかも金沢での新居の近所である二口町交差点にはかなり大規模な8番らーめんの店舗があるのである。
期待に胸を膨らませすぎて初めて入店したのが今回の2014年7月14日の写真である。

店構えはいわゆるファミレスと変わらない感じ。
店内はお爺ちゃんお婆ちゃん世代から孫まで3世代が車で訪れる都内ではあり得ないようなファミリーチームフレンドリーな広さ。
こんな全世代が集うようならーめんてどれほど旨いモノなのか?ますます期待しかなく、もうこれ以上にないと言うくらいに最大限に膨れあがったところにでてきたらーめんは………母が作ってくれたお土産の生麺のらーめんとなにが違うのであろう?

というくらいになんの変哲も無いただただ普通の家庭ででてくる野菜炒め入りのらーめん。
第一印象はまさにこれ以上でもこれ以下でもないくらいに肩透かしも甚だしいモノであったのだ。
これが2年も暮らすとというか2年も経たないうちに、なんの戸惑いもなく『8番喰いに行こうか?』と言うようになってしまうのが、ソウルフードのソウルフードたる所以である。


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