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写真で二言三言

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ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留めます。 読んでも読まなくても人生にはなんの影響もない、そんな活字の羅列で時間つぶしをしてみ… もっと読む
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#雑司ヶ谷

手塚治虫と猫だまり。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』 時代の移り変わりと供に徐々に侵食されつつは或るモノの、いまだ昭和の残滓が色濃く残る雑司ヶ谷という町が好きである。 多分に文字フェチであることから『雑司ヶ谷』という町の名前から想像される脳内の景色と相まって、この町には毎週のように朝ン歩に出かけている。 最初は南池袋から猫だまりを見つけて徘徊するウチに雑司が谷に辿り着くルートを開拓したのだが、いつの間にか雑司ヶ谷が

都電が走る町。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』 私がよく散歩に赴く大塚〜目白にかけては都電荒川線が通っている。 各種文献によるとかつては東京市中を縦横無尽に各路線が走り、公共交通機関として機能していたが、戦後のモータリゼーションの高まりとともに次第に路線バスに取って代わられ次々に廃線になっていったという。 そんな都電の中で唯一都内に存続しているのが都電荒川線のみということだ。 どうやら私は自分の生まれ育った時

街の中の結界。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』 池袋に根を下ろし、特にコロナ禍に陥ってからではあるが周辺地域を散歩する機会が増えた。 というか、以前は週末は散歩に出かけていたが、今では雨でも降らない限り毎日散歩をする生活を送るようになり2年が経つ。 自宅がある豊島区池袋を中心に、北は池袋本町から板橋区南町、東は上池袋から東池袋、南は南池袋から雑司ヶ谷や目白・目白台、西は高松から要町とだいたい往復一時間半くらい

参道沿いの生活。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』 広い敷地を所有しているワケでは無く、現在は住宅地のなかに存在する神社仏閣の場合、その参道の両脇に住宅が連なっていたりする。 以前はそんな光景を目にしてもなにも想うところ無くただただ通り過ぎていただけだが、散歩を趣味にするようになるといろいろと目に入ってくるようになり、いつしか参道脇で暮らすことに憧れるようになっていた。 私の散歩コースの中ではまずは雑司ヶ谷鬼子母

手塚治虫の仕事部屋。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』 私は雑司ヶ谷という町に勝手に過剰な思い入れを抱いている。 ここで暮らしているワケでも無いし、特別な想い出がここにあるワケでも無い。 しかし、私が暮らす池袋から雑司ヶ谷はお散歩圏内でもあり、もう何年も春夏秋冬ほぼ毎週末雑司ヶ谷に訪れている。 なにに惹かれるかというと町の空気感なのだが、とても表現しづらいものがある。 ここには昔ながらの空気感がまだ漂っている。都電荒

週に一度の墓参り。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』 これまで特に信心深い人生を送ってきたわけではない。 ご先祖様のお墓参りをするくらいのいわば普通の無神論者である。 それが歳を重ねると共にいつの間にか験担ぎをするようになっていた。 散歩コース上にある神社が主な参拝場所だったが、ある日犬の散歩ルートのすぐそばに雑司ヶ谷霊園があると知り、さらにその入口の近くに『断腸亭日乗』『濹東綺譚』等々で有名なかの永井荷風のお墓が

猫の朝ご飯。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』 以前も書いたと思うが、週末ともなると池袋の東西南北を猫を求めて池袋ネコ歩きminiを楽しみとしてかれこれ4年半になる。 我が家には長女のトイプードルと次女の三毛猫と犬猫両方いるが、そもそも犬派?猫派?と聞かれると圧倒的に猫派である。 なので、NHKで岩合さんの世界ネコ歩きをみて影響されて、池袋の路地路地を彷徨ってそこで出会った猫たちを写真に収めているのだが、そこ

七曲りの路地。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』 毎朝、我が家の愛犬を連れて朝ン歩を繰り返していると、自然と好きな路地裏というモノがいくつか固まってくる。 好きな路地裏を中心としたコースをその日の気分によって選択して歩くわけだが、そんないくつかのコースの中でも一番のお気に入りは、雑司ヶ谷鬼子母神参道の脇路地、通称『七曲りの路地』だ。 雑司ヶ谷まで足を伸ばすと往復で早くても1時間半のコースとなってしまうので、こ

路面電車が走る町。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』 なんか最近同じようなエリアの写真を連続して選んでしまって、同じエリアの話が続きます...(^^;)ハハハ。 ここのところ触れている街は雑司ヶ谷。 毎日お散歩生活が続くこの一年より前から、週末散歩の土日のどちらかは必ず朝ン歩で雑司ヶ谷を訪れるくらいに好きな街である。 ボクが暮らす池袋西口からは徒歩30分くらいだろうか? 大体、池袋西口と東口を繋ぐ南の関所びっくりガ