スマホで参加できる3D会場「オペブイ」でWebオンリーを主催した話 ※主催したい人向けの説明その1
社会状況が変化し、同人誌即売会も復活してかつての賑わいが戻りはじめた昨今ですが、まだまだオンライン上の同人誌即売会も賑わっています。というかオフラインとはまた別の良さがあるという認識に変わってきました。
ですが、それでもやっぱり「遠方や海外住み」「身体的または精神的理由」などの理由で都心の同人誌即売会には参加が難しい方には代替としての需要がいまだ残っています。
そんな方向けにおすすめの、あの会場感をバーチャル体験できる「OperationVR: EXHIBITION(通称オペブイ)」のバーチャル会場を借りてオンリーイベントを行う方法をこちらに書き散らしておきます。
※基本的にはオペブイ運営様のFANBOXに主催機能の説明記事があるのですが、実際にレンタルした主催側からの視点での記事もあったほうがわかりやすいと思いましたので、空いた時間にのんびり解説していこうと思います。
【!】オペブイは日々進化を遂げているため、この記事は2023/07/01段階での仕様のメモとなります。日々改良が行われているため、おそらくもっと便利になると思います。
書いてる人のこと
オペブイを利用してゲームおよびアニメ原作作品の二次創作webオンリーイベントを2回開催しました。前回の開催は2023年5月28日です。開催したイベントは下記をご確認下さい。
オペブイのかんたんな説明
「OperationVR: EXHIBITION(以下オペブイ)」はコロナ禍に「同人誌イベントに行きたすぎる」→「VRで同人誌即売会を作ろう」という思いつきで個人の方が制作したWeb同人誌イベント向けバーチャル会場システムです。現在は開発者であるkamibataさんと有志の方数人で運営を行っています。
どんな会場でどんな特徴・雰囲気なのかは筆者の過去のレビュー記事をご確認下さい。
現在の会場の詳細は以前に行われたオールジャンルイベントのTogetterまとめをどうぞ。
オペブイで個人主催のイベントを行うにあたって
オペブイの会場を借りて個人でオンリーイベントなどを行う場合、過去に最低1度はオペブイ上で行われたイベント(オペブイ運営主催・レンタル主催どちらでもOK)にサークル参加を行っている必要があります。
実際サークル参加してみないとオペブイの雰囲気や仕組みがわからないのでそれはそうです。おすすめは3~4ヶ月ごとに定期的に行われているオペブイ運営主催のオールジャンルイベント「OperationVR-EXTRA」です。ぜひ公式サイトで募集期間を確認して下さい。
どんな会場を借りられるのか見学する
オペブイは3D、いわゆるVR会場のため「主催も3Dデータを作れる知識がないと無理なのでは…?」と思われがちですが、会場も机もポスターも全部テンプレートが用意されていますので3Dの知識は必要ありません。まずはどんな会場を借りることが出来るのか、見学してみるのが一番です。
オペブイのトップページ下に「会場ギャラリー」というページがあります。こちらにレンタル出来る会場の一覧が表示されています。
各会場には収容可能スペース数が記載されており、サークルを配置しないエントランス用のロビーも用意されています。2023年7月1日現在でなんと39種類もあります。(多すぎ)
ここでまず借りたい会場をピックアップしておくとやる気が出てきます。もちろん会場の一覧をクリックすると実際の会場に入ることができ、雰囲気を確認することができますので、ガンガン見学して下さい。
余談ですが、3Dの知識があればオリジナルの会場やオリジナルのアイテムを作ることも可能です。
会場レンタルの申請をする
オペブイのサイトトップ、開催予定の下に「イベントを開催したい」というリンクがあります。リンク先のページに主催したい人向けの説明と主催権限を申請するフォームがありますので、開催したいイベントの概要(ジャンル、募集スペース数、希望日程等)を記入して申請を行って下さい。
イベント運営管理画面
おそらくは申請後に運営さんからメールで主催権限が与えられると思いますので、そちらからログインするとイベント作成画面にアクセスできます。こちらの画面で開催日などの基本情報を入力します。
新規イベントの作成
前半はイベント開催日、主催者などの情報を入力します。ここは他のオンラインイベントと代わりありませんので説明は省きます。以下は特に気をつけたいポイントだけ説明します。
各種編集期限
オペブイでは同人誌即売会の形態に則り、主催による見本誌の審査が必要になります。個人的には昨今のイベントではサークル参加に不慣れだったりで勝手が分からずトラブルを起こすサークルさんも散見されますので大事だと思います。
また見本誌審査がある都合上、原則的にイベント当日の頒布物登録を行うことができませんのでこの点も注意して下さい。
「ブーステクスチャ」とは敷布、ポスター、卓上ポップ等のスペース装飾のことです。同人誌やグッズなど、それぞれ個別に締め切りを設定できるのですが、あまりに〆切の種類が多いと、どれがどの〆切なのかわからなくなってしまいます。サークル参加者が〆切の把握がしやすいように、なるべく統一しておくほうがいいと思います。
ちなみに編集期限はイベント前日まで変更ができるため、あとから開放することも可能ですのでうまくやってください。
イベント概要・注意事項
イベント概要や注意事項の欄はMarkdownというもので記述ができます。
メニューの右端にある「?」を押すとヘルプページが開きますが、英語なので日本語のTipsをググって参考にするといいと思います。ちなみに
改行: 半角スペース2つ
罫線: ---
なのでこれだけでも覚えておくと概要が読みやすくなります。目のアイコンがプレビュー画面になっていますのでたまに確認しつつ記入していきます。
イベント基本情報入力後、今度はイベント開催時間とチケットの設定を行います。
イベント開催時間設定
ここでイベント開催時間を設定します。オペブイ会場は昼の景色と夜の景色の切り替えができるため、昼の部と夜の部という形で開催時間を分けることが多いです。もちろん景色の切り替え無しでぶっ通し開催することも可能ですが、夜は星空が見える会場がありとてもキレイなのでおすすめです。お好みで開催時間を作成して下さい。
チケット設定
イベント開催時間を設定したら、参加者申し込みで発行するチケットの設定に移ります。サークル参加者のチケットは募集スペース数分になるよう数値を設定します。一般参加者用のチケットは無制限でOKです。
なお、オペブイでは会場にイラストを設置することが出来るスタンディ機能がありますので、スタンディ用のチケットを発行数制限を行い別に作成しておくと便利です。
【参考】スタンディはおおよそ30spの会場に5体程度設置できるようです。スタンディを多数設置すると負荷が高くなり、古いスマホで見られなくなってしまう可能性が上がるため、ほどほどの数にとどめておくほうが賢明です。
ここまで入力するとイベントの公開準備が完了します。
内容を確認して、「イベント公開」ボタンを押します。
なお、公開後は開催をキャンセルすることができなくなりますので注意して下さい。※イベント概要・注意事項は公開後も編集が可能です。あとから情報を追加するなどはOKです。
長くなりますので、まずはここまででひと区切りにします。
続きは折を見て近日中に書くつもりです。
なおオペブイで主催を行ってみたい方が気軽に質問できるよう、Twitterコミュニティもあります。出入り自由ですので興味がありましたらこちらもどうぞ。