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『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:』は眩し過ぎる青春アニメだった

『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:』を観た。

『ぼっち・ざ・ろっく!』は原作の漫画を読んでいるが、アニメは未視聴である。YouTubeでアニメの切り抜きを断片的に観たことがある程度だ。

YouTubeでは主人公ぼっちが奇行に走るシーンの切り抜きばかり観ていたのでギャグの印象が強かったが、映画を観ると王道青春ストーリーであることを感じた。主人公ぼっちが色んな人と関わってく中で人間的に成長する過程が描かれている。

大学生の頃はこういった青春ストーリーが苦手だった。少し昔のパッとしない自分の高校生活を思い出して、自分の人生と創作作品の間にあるギャップに悲しくなっていたからだ。高校卒業後から10年以上も経つと、自身の高校生活の記憶も薄れて、ギャップがどうでもよくなってきたのか、青臭い青春ストーリーも楽しめるようになった。

いやあ、しかし学生バンドというのは、どうしてこうも魅力的に感じてしまうのだろう。近しい関係にある仲間と一緒に夢を追いかける様が良い。会社に所属していると、大して好きでもない人と一緒に興味が無い目標に向かって協働することを強制される。会社員からすると高校生のバンド活動が輝いて見える。

この映画はアニメの総集編である。「アニメで観れる内容をわざわざ映画館で観る必要ある?」と感じる人もいるだろう。個人的に映画館で『ぼっち・ざ・ろっく!』を鑑賞する利点は、映画の音響で音楽を楽しめることだろう。バンドをテーマとしているから、当然音楽を演奏するシーンがある。どうせ演奏シーンを聴くのなら、iPhoneのスピーカーより映画館の音響の方が良いだろう。

映画を観ていて、そういやライブハウスにもう何年も足を運んでいないことに気が付いた。昔はZeppクラスの箱や100人くらいの小さな箱にライブを観に行っていたのに。平日に22時まで働いているから平日のライブに足を運ぶ気が起きず、情報を収集する気力すら起きなくなった。労働に趣味を奪われないために、まずはライブ情報の収集から再開したいものだ。

劇場総集編は夏に後編が公開されるそうだ。夏が楽しみである。

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