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今朝起きたら、目の前に3歳のわが子が寝ていた。

自分か、近しい人が妊娠を経験した人は知ってると思うけど、妊娠したらおなかの中のエコー写真を撮ってくれる。

普段は2D、つまり平面だけれど、たまに3Dのエコーの日もあって、このへんの撮る/撮らない、2D/3Dは産婦人科にもよると思うんだけど、とにかくわたしの通っていた産婦人科はそんな頻度のエコーで、どちらの日も写真をくれた。

まめつぶみたいな小さい丸が、何となく手とか足とかになってきた?ってころから、心臓がぴょこんぴょこん動いていて、なんならエコーだから心臓の弁まで見えてて、「なるほどこれが“いのち”か」と他人事みたいに感動した。

ある程度大きくなってからは、わが子は左手で必ず顔を隠す恥ずかしがり屋さんだった。

出産前、最後の健診の時も、左腕が顔の前にあって、顔全体はよく見えなかった。

それでも、なんとか見えるつぶった目とか、まあるい鼻とか、ちいちゃな口とかを見て「かわいい子だな」と思っていた。

生まれてきて、産院に入院中、新米母になったわたしの腕の中でくうくうと寝入ったそのときも、わたしの子どもは左腕をあげて顔を隠していて、ちょっと笑った。

ああ、きみはほんとうに、あの写真の子なんだね。

そう思った。


いまだに覚えているけど、最初に存在を確認したその日からつわりが始まって、わたしの生活は一変した。

一変した生活は、4年近く経った今も元には戻っていない。それどころかニ変、三変とどんどん目まぐるしく変わっていく。

今も変化の真っ只中にいる。

それでも、この子と出会わなければよかったなんて、微塵も思わない。

子どもはもともと好きだったけれど、自分の子はかわいい。特別にかわいい。ほんっとにかわいい。

ちいさなまめつぶだったあの日からずっと、わが子はかわいいのだ。今日に至るまでずっと。

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