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しんどいもんはしんどい、でいいんよ

今朝、いつものように「ロザンの楽屋」を聴きながら洗濯物を干してました。

お笑いコンビ、ロザンのおふたりが、気になる話題やニュースに対して独自の切り口で解説?おしゃべり?楽屋話をされているチャンネルです。

この日の話題は、宇治原さんの持ってきた「富士登山をする人たちの中に装備や準備の足りない人が居る」という話でした。でもわたしが救われたと思ったのは、途中の菅さんの経験談。

菅さんも中学生の時に学校行事で富士登山を経験され、途中でやめたかったけど「頂上まで登ったら、登ってよかったって思うから頑張ろう」と説得されたそうです。結局登ったのだけれど、頂上についても下山しても、ちっとも感動しなかった、という話。


わたしも、富士山の登山経験があります。
しかも菅さんと同じく、自分で登ろうと思ったわけではなくて当時所属していた団体の一行事で行きました。

運動ができなくて体力もなく、そもそも「登る」という行為がめちゃくちゃに苦手なわたし。富士登山も不安しかない。
その日に向けて装備を買い込み、できる限りの準備はしました。

早朝、バスを降りて見た5合目での景色はすごくきれいで、わたしの中ではそこがその日の一番いい思い出です。

でもやっぱり、歩き始めたらしんどい。
しかも、まぶしさがかなり苦手なので、サングラスをしていたにもかかわらず下山中にほとんど目が開けられなくなりました。
結構本気でこのまま目が見えなくなったらどうしようかと思った。それぐらい、気持ちも沈んでました。

そうだ、下山してからソフトクリームを食べたんだった。それもまあいい思い出かな。いい思い出全部5合目にあるわ。


それでも、人生でもう多分二度と登ることはないし、いい経験したなとは思っていたんです。
経験したこと自体は確かによかった。だから登山してからいろんな人に聞かれても「まあ、登ってよかったよ」と答えていたと思います。

ほんとうは、ちっともよくなかったのに。

足は痛いし。荷物は重いし。でも一人や身内だけじゃないから迷惑かけるわけにもいかないし。山頂は遠いし。だんだん空気薄くなるし。途中雨も降ってきたし。夏だったけど山頂寒いし。帰りの時間あるからゆっくり下山もできないし。目が開かないし。涙出てくるし。砂に足取られるし。

もーう勘弁してくれよって、ほんとうは思っていたのに。


洗濯物を干しながらこのお話を聞いていて、思わず「わっかる!」と声が出ました。

菅さん
「ホンマに意味がわからへんねん俺。なんでわざわざ、しんどいことすんの? って。
 それやったら、しんどくないことを探すべきやって考え方やから」

ロザンの楽屋「【危険】富士山の弾丸登山」より

途中で菅さんも例に出されていましたが、わたしもマラソン、意味がわからないと思っています。

走りのタイム縮めたいとか、順位を上げたいとか、しんどい思いした後の一杯がうまいとか、わたしはそういうの一切興味がなくて。


好きな方いたらすみません。その方たちを否定するつもりはないです。
あくまでわたしは、です。わたしは興味がない。
でも、なんとなくそれって世の中でいいとされていることだから、おおっぴらに言えなくて。


宇治原さん
「決して、富士山の山頂に登ったら、『ああよかった』って思わないといけないってことはないからね」
(中略)
菅さん
「逆に登ってよかった。 やっぱり、自分を信じた方がいいんだなって」

ロザンの楽屋「【危険】富士山の弾丸登山」より

世間の声がどうであれ。常識といわれるものがどうであれ。
「普通」がなんであれ。

自分の、快か不快かを信じる。

たったそれだけのこと。
たったそれだけのことができないから、しんどくなってしまう。

もっともっと自分の声に耳を傾けていいんだなって。そしてその見つけた自分の気持ちを、言ってもいいんだなって。

おふたりの言葉に、言えなかった本音を抱えた自分が救われました。


よかったら動画見てみてくださいね。

今日も読んでくれて、ありがとうございます。

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