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WWDC24|スマートホームアップデート網羅解説

WWDC 2024で発表されたスマートホーム関連のアップデートは、多くのスマートホームユーザーにとって見逃せない内容でした。この記事では、これらのアップデートをわかりやすく解説し、今後のスマートホーム世界にどのような影響を与えるのかを探ります。

Apple Intelligence以外にも、WWDC24ではスマートホームに関する多くの素晴らしい発表があります。お見逃しなく!



期待されたが実現しなかったAI機能…

Apple Intelligenceが盛り上がっている中、スマートホームデバイスを制御するための生成AIを強化したSiriのデモを期待していた方には残念ながら実現しませんでした。

しかし、プレスリリースではいくつかの新機能が発表されました。


WWDC24スマートホームアップデート:ハンズフリースマートロックからロボット掃除機まで


ゲストアクセスコントロール

ゲストのスケジュール、アクセスできるドア設定可能(画像ソース:Apple)

Appleはスマートロックとガレージドアへのゲストアクセス機能を導入します。この機能により、ゲストが自宅に簡単にアクセスできるようになり、セキュリティも確保されます。特に、家族や友人が訪れる際に、手間をかけずに鍵の受け渡しができる点が魅力です。iOS 18のリリースとともに、「カスタマイズされたアクセス」画面で、フロントドア、ガレージドア、セキュリティシステムのアクセサリを選択し、ゲストがこれらのアクセサリにアクセスできるタイミングを設定できるようになります。

また、UWB対応のスマートロックでハンズフリー解錠が可能になり、ドアに近づくだけでロックが解除されます。

ハンズフリー解錠が可能になる「Express Mode」(画像ソース:Apple)

電力モニタリング

次に注目すべきは、電力モニタリング機能の追加です。Appleは特定の電力会社と提携して、この機能を提供する予定ですが、現時点ではカリフォルニアのPacific Gas & Electricのみが対応しています。この機能により、家庭内の電力使用状況をリアルタイムで監視し、効率的なエネルギー管理が可能になります。電力使用画面では、日別、週別、月別、年間の電力消費量を表示し、ピーク時とオフピーク時の使用量や、エネルギー節約の提案を提供します。

電力モニタリング画面(画像ソース:Apple)

ロボット掃除機のHomeKit対応

最後に、Appleはロボット掃除機がHomeKitに対応することを発表しました。これは、Matterベースのプラットフォームを使用しているため、マッピング機能などの一部機能は使用できませんが、基本的な操作やスケジューリングはHomeアプリから行えるようになります。iOS 18のリリース後、ロボット掃除機をHomeKitの自動化やシーンに追加し、Siri音声コマンドで制御することが可能になります。例えば、「キッチンを掃除して」と指示することができるようになります。

Appleは、Homeアプリがロボット掃除機の電源制御、清掃モード、掃除、モップ、充電状況などの基本機能をサポートすることを発表しました。これにより、ロボット掃除機がHomeKitのオートメーションやシーンに参加し、Siri音声コマンドで操作できるようになります。ただし、Matter標準では部屋のマッピングや禁止ゾーンの設定などの高度な機能はサポートされていないため、これらの機能を利用するには製造元のアプリが必要になります。

結論

今回のWWDC 2024で発表されたスマートホームアップデートは、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、より便利で効率的な生活を提供するための重要なステップです。ゲストアクセスコントロール、電力モニタリング、ロボット掃除機のHomeKit対応など、新機能をうまく活用して、スマートホームの可能性を最大限に引き出しましょう。

今後も、Appleのさらなるアップデートに注目し、スマートホームの未来を楽しみにしていきましょう。



参考リンク



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