2024年9月 Apple発表会まとめ
皆さんこんにちは。X-HEMISTRY技術部のHiroです!
今回は、9月10日の朝2時に行われたAppleの発表会について簡単にまとめていきます。前回のWWDCの記事に続き、しっかり2時からライブで見てまいりました。発表の目玉は、今年6月のWWDCで発表された『Apple Intelligence』が搭載されるデバイスです。
それでは順番に見ていきましょう!
Apple Watch Series 10 & Apple Watch Ultra 2
遂にApple Watchも10世代に突入しました。
価格は6万円で、今までで一番薄いモデルとなります。今年の5月に発表されたiPadも過去最も薄くなったことを推していましたがApple Watchもその流れを汲んだ形になりました。画面の視野角が広がったり画面自体もこれまでで最大になっています。また、Jet Blackアルミモデルが追加されたり、グレード5のチタニウムモデルがステンレススチールモデルに代わり導入されています(iPhone7以来のJet Blackなのでは?!とApple信者の心は踊っています)。
現行モデルのApple Watchにも様々なセンサーによる自分の体の状態をモニタリングする機能が搭載されていますが、今回は睡眠時無呼吸症候群の検知なども行えるようになりました。睡眠中に呼吸や脈を計測していて、異常が見られる場合に通知をしてくれます。
シュノーケリングや水上アクティビティ専門のアプリやセンサーが追加されていて、常に自分が水上でどこにいるかや沖から離れている際に教えてくれる機能などが備わっています。
Apple Watchにおいて個人的に課題感を持っているのはバッテリーの持続時間ですが、今回も最大18時間ということで毎日充電する必要があることに変わりはなさそうです。しかしその分本体が軽くなったり、チャージする速度が格段に上がっているので少しでも充電をする事が出来ればしばらく使えるようになっています。
Apple Watch Ultra2モデルには新しいカラーが追加されました。
Airpods 4 & AirPods Pro 2
今回、AirPods4では無印モデルでは初となるアクティブノイズキャンセリング(ANC)が搭載されました。ACN搭載モデルのみ、というわけではなく搭載モデルとモデルが両方用意されています。今まではProモデルのみでしたが、これで無印モデルでもACNが使用できるようになります。オープンイヤー型のイヤホンでACNが搭載ということで、Proモデルが耳に合わなかった人にも良いアップデートになりそうです。非搭載モデルが21,800円(税込)で搭載モデルが29,800円(税込)です。
WWDCでも発表されていましたが、改めて首を縦横に振ることでのSiriのコントロールや、空間オーディオへの対応が再度ハイライトされていました。自身が会話をしている時に自動的に流れているメディアの音が抑えられる機能やボイスアイソレーションで通話中の雑音を除去して大声で話さなくても通話先の人とスムーズに会話ができるようになる機能も追加されています。私は現在AirPods Pro2を使っていますがマイク機能がイマイチだと感じる時があるのでこれはとても期待しています。
Proモデルには、聴覚に関する様々な機能が追加されました。耳に悪影響を与えるレベルの音を自動的にブロックして耳を保護する機能がデフォルトで搭載されています。また、医師認定の聴覚テストが搭載されていて自身のみで健康状態の把握も可能になりました。また昨年より噂されていた補聴器としての機能が追加され、周りの会話をブーストしてコミュニケーションの補助的役割も果たせるようになりました。
iPhone16
iPhone16は筐体の変化も中身の変化もかなり見られる発表となりました。価格は124800円からです。
まず、カメラが数年ぶりに縦に戻りました(空間ビデオが撮影できるようにするため)。そして、今回新たにカメラコントロールボタンが追加されています。
こちらのカメラコントロールボタンはボタン一つでカメラの起動が可能で、さらに倍率を調整したりその他様々な数値を指先でコントロールできるようになりました。今まではズームしたい時などにスクリーンを触らねばならず、煩わしさを感じる時もありました。これからはしっかりiPhoneを両手で構えつつ、指をなぞるだけで倍率やF値などの様々な設定を調整することが可能です。
A18という新しいチップが搭載され、『Apple Intelligence』対応デバイスとして十分なパワーも兼ね備えています。以前のWWDCの記事でも取り上げた様々な機能が紹介されました。
詳しくはこちら!
以前発表された機能の他にも、写真を撮って対象物を検索できるVisual Intelligence機能なども紹介され、道で見かけた犬の犬種を調べたりコンサートのポスターの画像を撮ってそのスケジュールを簡単にカレンダーに追加することなどもできます。
空間ビデオの撮影が可能になり、Apple Vision Proが今後より購入しやすくなり多くの人が空間ビデオを楽しめるようになることが期待されます。またCellular通信やWi-Fiへのアクセスができない際に、衛星通信を活用したメッセージも日本で今後使えるようになります。Wi-Fi7にも対応しており、徐々に増えているWi-Fi7対応ルーターの恩恵も受けられそうです。
iPhone16Pro
iPhone16ProはA18PROチップが搭載され、フラグシップモデルとして最高のチップを搭載しています。また画面サイズが6.3インチ、Maxモデルは6.9インチに変更になっています。価格は159,800円からです。
様々な箇所がより強化されていますが、特筆すべきは動画性能の向上です。最大4K120fpsドルビービジョンでの撮影が可能で、より高画質で高フレームレートの動画が撮影できます。更に撮影後にフレームレートを調節したりスローモーションでの撮影も同様な画質で行えます。手軽に映画のような録画ができて、じっとしてくれないペットのような被写体でもとても綺麗な映像や写真を撮ることができます。
また、映画のような性能の向上は画面にとどまらず録音面にも施されています。まるでスタジオにいるかのように雑音を除去したりして会話を聞き取りやすいように録音が可能で空間オーディオにも対応できます。特別な機材無しでもカジュアルにインタビューなども撮影できる日も近そうです。
データ容量はかなり占拠してしまうものの最高の画像や動画の撮影がiPhone一つで可能になり、今後Apple Vision Proなどでも楽しめるコンテンツを撮り溜めておくこともできるかもしれません。
今回発表されたiPhoneは各モデル値段は据え置きということです。
なお、Apple Intelligenceに対応したデバイス一覧はこちらです(Apple.comより)。
以上がとてもざっくりした発表の紹介です。ハードウェア中心の発表でしたし、6月のWWDCまで遡ってもそこまでスマートホーム関連の情報は多くはありませんでした。しかし、Appleは自社の製品をより高性能かつ多機能にすることでより良い生活インフラを築き上げています。
Apple Watchでは既に様々なセンサーが組み込まれており自身の健康状態や運動状況を確認できますが、無呼吸症候群などのより具体的な症状に対する通知なども今回搭載されました。更にAirPods Proでは医師認証の聴覚テストなども追加されており、日本でも今後医師との連携(合意の上での自身の健康データの共有など)が更に進むことで日々使っているデバイスが利便性だけではなく自身の健康維持や生活改善にも役に立つことが期待されます。AppleはApple Homeを有しており、今後matterの普及やスマートホーム自体の普及が進むことでAppleデバイスから取れるデータとmatter接続などのスマートホームデバイスから得られるデータを合わせると、より詳細な生活パターンの分析やそれに伴う異常検知などがAppleのプラットフォームで可能になる可能性があります。
また、Apple Intelligenceのサービス開始がいよいよ来年日本でも始まります(米国英語設定では対応デバイスで2024年10月以降開始)。より自然な会話の中でスマートホームデバイスを操作したり、デバイスの設定など、スマートホームにおけるApple Intelligenceの恩恵が期待されます。
Appleの新製品は随時予約購入も開始されており、iPhoneは9月13日21時から予約開始です。Apple Intelligenceに心躍らせながら、あまり動きがないスマートホーム関連へのアップデートを切に願いながら締めさせていただきます!
過去のApple Intelligenceを含めたWWDCに関する記事はこちら!
Appleのスマートホームにおける潜在性を代表新貝が以前書いたNoteがあります。
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