自傷行為について

私が物心つく頃には自傷行為を始めていた。
具体的に言うと小学六年生の頃から。
家にあった古いカッターで薄く傷をつけた。
猫の引っかき傷より浅いリストカットだった。
それが私の覚えている限りの、初めての故意的な自傷行為。
次の日にはカサブタになって、
数日後には綺麗に全部消えていた。
幼稚園の頃から、爪やささくれを噛む癖があった。
それは今もずっと治ってない。
だから私は物心つく前から、無意識に自傷行為をしていた。

小学三年生の頃からいじめられていた。
仲間外れ、影口、暴言、無視、
その頃の私の心を折るには十分だった。
悪目立ちしていたんだと思う。
発達障害や、性格のせいだとか、
まあ、いじめっ子からしたらそんな理由はどうでもいいと思う。
私も今となっては理由なんてどうでもいい。

中学生の数学、新しいカミソリを買ってリストカットした。
始めて、まあまあ血が出たのを覚えている。
そこからエスカレートしていった。
傷が残るようになった。
手首だけだったのが、関節の手前まで切るようになった。
血が出るのを見るのが楽しかった。

高校生の頃。
学校ではいじめられて、
家庭では親からの重圧と妹への劣等感、
自責の念にかられて、
家にいることが減った。
居心地が悪かった。
深夜に外出したり、
初めてのODをしたり、
不特定多数との性行為があった。
とにかく居場所が欲しかった。

私は今年27歳になる。
もう10年以上、自傷行為は卒業出来ていない。
リストカットは目立つからとやめられたものの、
皮膚をめくったり、ODがひどくなった。
ODする種類も、回数も増えた。
セルフネグレクトをするのが当たり前になった。
鬱病は加速している。

私はこの先幸せにはなれないんだろうし、
幸せになっても自傷行為はやめられないんだと思う。
自傷行為は褒められることではないけれど、
そうまでして生きている自分のことは褒めてあげたい。

仮に私がこの先幸せになれたとしても
今の苦しみを忘れたくないし、
「いつか幸せになれるよ」なんて
根拠もない、無責任な言葉を投げかけるような人間にはなりたくない。

私はきっといつまでも自傷行為をやめられない。
自傷行為による脳内麻薬に依存しているのか、
自分を傷付ける行為に安心するのか、わからないけれど。
きっといつまでも幸せになれない。
それで良いと思う。

死ぬまでこのボロボロの体を引きずって、
苦しんで死んでいくんだと思う。
それで構わない。
いつか今苦しんでいる自分のことを
軽視するくらいなら、今のままでいい

今の痛みを思い出せないようにはなりたくない。
いつまでも苦しみに囚われていても良い。
いつか、今の私のような人を見つけた時、
軽々しく言葉を放つことがないように、
いつまでも私を傷付けていればいい。
いつまでも傷として残ればいい。
誰かの希望にはなれなくても、
誰かの絶望にならなければいい。

今の私にとって、唯一の救いは死しかない。
早く死にたい
幸せになれなくていいから、早く死にたい
早く開放されたい

自分を殺すつもりで
私は今日も自傷行為をする。
死んでしまえばいいのにと思いながら
布団に潜る。


明日が来なければ良いな。
もう明日のせいで苦しみたくない。
将来があることを重荷に感じたくない。
何も考えたくない。
死にたい
ODの後遺症で苦しんでいる私より。






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2022年3月10日 08:07 投稿

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