こころ上の空　3、セカンド。終requiem、治してよ。

2024/06

ほんとう、酷いもんだなあ。
お前って奴は。

手持ちにすらならない『存在未満』
そんなに埋めるピースがないものか。
自分が満たさすればそれ以上はないのよ。

その無機物の向こう側に何が見える？
このフィルムと有線を繋いだここから
何インチのこの液晶

そうやってミルクの上を鉛筆で書く
それとも君はあれかな　オレオビスケットかな

馬っ鹿じゃねえの。
書けないよ　鉛筆じゃ


だからこうやって刻み込むしかないじゃない
分かった？

黒に黒を重ねよう

弱っちゃった健気さ
固まっちゃったゆるい目線とか

いい自分切り貼りしているだけ楽なんだって。
弱い自分だなんて
よく　あなたが分かっているじゃないの。

爽快なステップでいちに、さん。

さんはい

「はやく泣けよ」

「泣けよ」
「泣けって」
「泣けっつってんだろ」
「馬鹿野郎」
「しねよ」

気づいてしまったようだね
この界隈の異常さに

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無くしちゃったみたいな幼気

きっとこれから片想い
もうすでに求めるものなんて
あなたがどっか置いていってしまったの

ほんとうに手に入った確信なんて
最初から無かったんじゃあないの。

「死ね」

しねしねしねしねしねしねしねしねしねしね

はやくしんでくれ

はやく

おい

しねって

ねえ

おまえさ

なあ

しねよ。

別にあなたが死んだって
ワタシは何も思わないわ。

だって私が死んだってさ
何も想ってはくれないじゃないの。

ふわ。ふわふわ

ゆっくりあなたを浮遊する

かわいそうなひとね、あなたってひと。

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臍のなかをいじくって
そしたら繋がれるものはできるかな
このへそにLANケーブルを繋いだら
あなたに会えるんでしょうか