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素直になれたら
(2024/07/29 12:06:50) 蝉の悲鳴をゆらぐ大気 じっとりとした夏の肌に光るは星 撫でやかに曲線を伝うそのいきものは 彼女をねっとりと愛でる あの海面にね、星座ができたの 久しぶりに見たなあ あんな鉄町に あれは春に殺されたうるさい口 綺麗な口 汚い言葉単語に汚された口 独占された、と そう見えた そんな気じゃない 僕は「ひどく困惑」と言いつけた方が正しいような 青ざめた息に望遠鏡を覗かせた 嬉しそうに笑うんだよ ほんとは柑橘すきなくせに嫌いな振
変なあくまに中身をたべられてしまった いやな粘液性 多分後遺症は重症だきっと 夢から覚めてきて目がかわく 蜘蛛の糸の入り口を見つけてしまった まだどくどく波打ってあつい痙攣消えないよ 皮膚0.数ミリの薄さの違いで恥を知れ これって 唇で甘噛みして 吸い付かれる以上の事と異義だって知ってた? 多分お前はもう地獄行きだよ
Gone…… conected adieu
いつも見る町。 青いハイライトに、有数の弱げに眩いホタル 円状になぞる呼吸 閉店。10年ありがとうございました。 暗がりに乾いた窓の奥を守る貼り紙。 行き交う人の歩みの中でも まだすれ違うこともなかった知らない体温。 知らない誰かと、その隣の知らない誰か。 目の模様の奥まで見つめて。 靴裏がアスファルトを削る音。 今日は仲良くやってあげるわ
剥き出しになっているんだよきっと、臓器のひとつ、触られたぐらいで 今こうして道を歩いている自分の姿形さえなぞっていないと消えてしまいそうなの もう夜になったら分からなくなる
君たちには教えてあげなければならないことがあります
2024/09/18 夢を見ました 郵便局から覚えてない荷物が届いて 箱を開けようとしたら時間が来た そろそろ始まるらしい何かに興奮して 全部芝生と岩でできたスタジアムに向かって座った ホテルの部屋では少しの花柄が連ねてある クリーム色の質素な壁紙 金色の鈴蘭のランプが壁から生えて 向かい側 ベッドがふたつサイドテーブルを越して対になる 軽い手当たりのドアノブを捻って 乾いた金属の音がする 暖かい生地で囲まれた廊下を ホテルでの記憶は 荷物をただ持って駆け出しただ
ショートケーキだって崩したい ちょっときたないぐらいが好きなの
しろい花の手の先っぽから伝うやさしい膨らみの形、魚群に匂って、ジュース飲んだらクラっと来て、まだ慣れないよ、なんだかどきどき、しちゃう、よね
天使に会えた気がしてた
女の子なんてもう嫌だよもう嫌、もう、もう、もう、女の子になりたいとかもう言えなくなっちゃった なんで泣いてる あ、やっと泣けてよかった、もう、でもなりたかったものになれたはずなのになんで
https://hasamigroup.bandcamp.com/track/--126
誰?
ぼくには使命がある「サマーブルー・インターフェイス」を縁取るために、やらなくてはいけない事がある
今年の夏だって、下手くそに路地遠回りしてたら売り切れまみれになっちゃって、そのまま膝抱えて、手に持った小銭を握り締めて地面を見ていました と言ったような日記があってもおかしくなかったし、そんな夏だった