【制作事例】女性のテンションが上がる!美容室ノベルティのプランニング・デザインプロセス 〜デザイン編〜
こんにちは。BYTHREEのプランナーの栗原です。前回の記事から引き続き、BYTHREEの制作事例を、仕事の流れとともにご紹介したいと思います。
Client:美容室PUNKATURE(パンカチュア)
Project:PUNKATURE 7周年記念ノベルティ
前回はクリエイティブディレクター、プランナーが主に関わっていましたが、次からはデザイナーが具体的なデザインに落とし込み、調整していきます。
4:実制作(デザイン)
デザインや箱の仕様を細かくブラッシュアップしていきます。今回の印刷は、レトロな風合いが特徴の活版印刷で進めることにしました。活版印刷による「アナログの温かみ」は、一人ひとりのお客様とじっくり向き合うプライベートサロンの考え方にも通じる部分があると思います。
【デザインのブラッシュアップ】
横顔の輪郭や髪型は、こんな感じで何度も検討&ブラッシュアップ。(ヘアーだけに!)
だいたい決まってきたらIllustratorデータに起こします。輪郭は手描きの雰囲気を残すため、線の太さに強弱をつけているところがポイント。黄色・オレンジ・ピンク系でカラーリングを検証しました。
【物理的な制約も】
毛先の角度が鋭すぎると型抜きできないため、下記のように調整。
【箱のプロトタイプ制作】
印刷会社を通じて、箱のプロトタイプをいくつか作っていただきました。蓋と底の引っかかり具合などを検証。ミリ単位で調整していただきました。
【紙選び】
紙は「TKガバス(大和板紙)」「カラープラン(竹尾)」のどちらかで検討。色、厚み、風合いの観点から、今回はカラープランにしました。
【印刷・加工】
データ入稿後、実際に印刷機を動かしている現場へ伺って印刷の具合を確認しました。活版印刷は一枚一枚に圧力をかけて印刷するので、その印圧によって、インクのノリが微妙に変わってきます。理想の仕上がりになるようアートディレクターがチェックし、職人さんに調整していただきました。
5. 完成!
印刷の確認から2週間弱。オリジナルパッケージが完成しました!!洋菓子店Patisserie ideeさんにてチョコを詰めていただき、PUNKATUREさんへ納品していただきました。
6. まとめ
無事納品後、PUNKATUREのオーナーさんからは「本当にかわいいです!お客さんもとても喜んでくれています!」との嬉しいお言葉をいただきました。感無量です……! そもそも7周年記念にきちんと予算をかけて、オリジナルノベルティを作るPUNKATUREさんの心意気が素晴らしいと思います。このパッケージデザインが、PUNKATUREさんとお客様のエンゲージメントを高める手助けになっていれば、これほど嬉しいことはありません。
「クライアントが望むもの」と「自分たちが作りたいもの」が同じって、とてもHAPPY
広告の仕事では往々にして「クライアントが望むもの」と「自分たちが作りたいもの」の間に差が生まれることがあります。それが悪いことだとは全く思いません。しかし今回の案件のように「クライアントが望むもの」と「自分たちが作りたいもの」が限りなく近いと、いつも以上に高いパフォーマンスを発揮できてHAPPYが広がるなぁ、と感じました。それってやっぱりこの仕事の醍醐味ですよね。
日々の仕事に集中していると、「あれ、自分の作りたいものって何だったっけ……」と迷ってしまうプランナー、デザイナーもいると思います。そんな時に、ふと立ち返ることのできる仕事があるといいと思いました。そしてPUNKATURE7周年ノベルティパッケージは、そんな仕事になったんじゃないかな、と思います。
※本記事はWANTEDLYのBYTHREE制作事例紹介を改変して掲載しています。
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