2024.08詠みはじめ
■きっかけ
買ってみた現代歌人の短歌集 岡野大嗣の「たやすみなさい」
七々の調べ縛られん自由さに驚き隠せぬ現代短歌 開放感に心躍って
短歌詠む契機となった根底に武人残した去り際の歌
なにを詠む? 今際の際に遺す歌 その全人格を以ってして
■同窓会
時経てど変わらぬ友の癒しにて見ゆる我が身の内と未来と
話したら聞いてくれる人いるもんでそしたら見えた我が家おかしい
つながった! 仮面(ペルソナ)無しで見て聞いた 役割りいらずの癒しの時間
きっかけの理不尽飲み込んだ僕を 飲まんでええと一蹴する友
賢いわ 仕事探しはハロワより卒業校の先生頼れ
■鬱・トラウマ
頑張ってやってるつもりが我を張って根も張り道を塞いでただけ
聞いたこと心を開いて受け入れてようやく見えるともに行く道
使いたくない言葉ではあるけれどそれでも頭に浮かぶ毒親
愛ゆえに曇る眼に映るのは相手ではなく自我の妄執
かろやかに心ほぐしてふりかえり見ゆる我が身の傷と鎖と
うつの元 自分の過去超えふりかえり 見えてきたのは母のトラウマ
雑感
今年の8月に同窓会があった。だいたいお盆の頃。
自分の不義理・病気もあり20年ぶりに再会する友人たち。
特に仲が良く、なんらかシンパシーを感じていた一人に相談し、2次会として人生相談。この20年に自分の身に起きた、主に家族関係の悩みを打ち明ける。
ひとしきり話し帰宅後独りになり、なぜか眠れずに、ちょうど読み始めていた岡野大嗣さんの歌集「たやすみなさい」の影響も受けて、浮かんだ言葉を五七五七七にまとめてたら、一晩でこれだけできていた。
よくよく思い返すと短歌には関心がうっすらあってTwitterが出始めたころにも戯れで作ったことはあった、継続はしなかったけど。
特に辞世の句は心に来るものがあって、歴史を扱ったマンガ・小説などで出てくることも多く、そのたびに何か心に貯まっていたのかもしれない。
直接的には、今年連載の始まったニコ・ニコルソン先生の「呪文よ世界を覆せ」は短歌を直接題材にした作品だし、奏三子先生の「だんドーン」も幕末を描いた作品ということで、時折、辞世の句が出てくる。
ここら辺の影響が大きな気はする。
ただ辞世の句を出しておきながらだが、諳んじることができるものなんて高杉晋作の「面白きこともなき世をおもしろく」くらいである。
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