【NEC さらば役職定年】~日本経済新聞の記事を読んで感じたこと
組織の新陳代謝と人件費抑制を狙った制度だが、年収も平均2割減り意欲を失う人材は多い
制度廃止で必要なのは公正な人事評価、階層別に取るべき行動や業績の達成レベルを決めた世界共通の評価基準を導入、複数の管理職が部下の評価を話し合う「ラウンドテーブル」も、評価をより客観的に
「そのポジションに必要なスキル・行動にかなっていない場合は、年齢にかかわらず常に役割変更を行う」
制度廃止は単純なシニア活躍策ではなく、厳しさと表裏一体
(11/9 朝刊)
ここでのポイントは、いかに「役職からの降格」もいとわない、厳しい人事制度を本当に実行できるかにかかっている。どれだけの企業が実行できるのか。降格となると基準も難しいし、故に実行となると更に。「複数の管理職が・・・・」もいいが、「360度評価」ぐらいは最低でも必要ではないか。
労働人口が減っていく中での企業側の都合なんだろうけど、一部の優秀な管理職の人材確保のために、新陳代謝を犠牲にすることになっては本末転倒。若い優秀な人材の離職に繋がりかねない。
そもそも、56歳役職定年は、本人にとっても悪い制度ではないと思う。キャリアチェンジを真剣に考える、とてもいい機会ではないか。60歳からの「黄金の15年」を考えると、そのまま管理職として雇い続けられるよりも、早くリスタートができて、かえっていいよね・・・・っていう時代が、もうそこまできている。
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