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自撮り

私のスマホ正面のレンズ。存在は知ってるけど
使わなさすぎてほとんど知識がない。左右が反転してしまったりするんですか?

世間にはスマホのフロントレンズを使って楽しんでいる人たちがいる。
観光地ばかりではない。ふだんの生活の場でも、特別なことをやっているふうでもなく上手に使いこなしている人たちがいる。とりわけ女子高生は達人だと思う。電車の中でもショッピングモールでもスタバでも、友達どうしでツーショットを撮って楽しんでいる姿をしょっちゅう見かける。

いやあ…私自身は自撮りなんて、ほとんどやったことがないけどなあ。

今朝は朝5時に目覚めてしまった。泊まり仕事だったのでビジネスホテルにいる。机の前に大きな鏡があって、椅子に座っていると何をしていても正面に私のバストアップが映っている。ただ、自宅の散らかった部屋とはちがって、鏡に映りこんでいるベッドや窓などの背景は比較的すっきりしている。

これが50年あまりにわたって一緒に過ごし続けている自分の外見なのだな。
ふと…手元のカメラで自撮りしてみたくなった。たまにはいいじゃないか。

自分の容姿外見をまじまじと眺めること


鏡にせよ写真にせよ…自身の外見を形としてみることはむかしから苦手だ。
私自身は写真を撮るくせに、誰かのカメラの被写体になることは下手くそだ。

写真にうつりこんだ自分の姿というのが、滑稽なものにしかみえない。

見栄えが良い悪い以前の問題として、なのだ。録音した自分自身の声を聞くときのような気持ち悪さとでもいえばいいのだろうか。

内側から自分を眺めることばかりやってきた。
内向的な者の宿命だ。心を眺めることはさんざやってきたのに。
そのくせ、想像上で「他人から自分はこう見えているかもしれない」といった類の恐ればかりを内側から抱いている。どうもおかしい。いったい何してるんだよ。

YouTuberの人々ってすごいと思う。動き歩く自分を動画コンテンツにしてしまう仕事ってのは私にはきついかもしれない。とはいえ、世間の仕事内容にはそういうものがけっこう入り込みはじめつつある。

限定されたコミュニティー内に限られているけれど、私自身がはたらく姿もサービスの一環としてネット配信されている。さらには目の前で撮られるようにもなった(幸いそのこと自体に、嫌悪感とか羞恥心とかはない)。数年前ならそういう事態はまったくの想定外だったのだが、コロナ禍以後はこういうスタイルもありになった。まあいいんじゃないかと思っている。いまの時代、それぐらいはできなくてはならんだろう。

自分は撮られるのが嫌いなくせに…


撮り鉄をやっているとき、どうしても乗務員さんが映り込んでしまう。申し訳ないと思いながらもカメラを向ける。乗務員さんが顔を伏せているところが写真になってしまうこともある。眺めていて気持ちが塞いでしまうショットは捨てている。個人的に所有するものに、わざわざフォトショでモザイクをかけるのも変な話だし。

そのうち鉄道写真というジャンルも変わっていくかもしれないな。駅ではすでに堅牢なホームドアがかなり導入されていて、形式写真(鉄道雑誌に載っているようなテクニカルな写真)を駅撮りすることもだんだん難しくなっている。

どうしても形式写真を撮りたければ、ちょっとお高いお金を払って撮影会でどうぞってふうになっていくんだろうな。そんな予感を抱いている。まあ電車は撮るものではなく乗るものだし、何気なく撮るものすべてが映り込む人々のプライバシーとも結びついてしまう。
いや、鉄道写真に限ったことではない。
スナップ写真を撮ることの敷居が本当に高くなってしまった。

もっと外見ってやつを磨かなくてはならないよな


自分の容姿をコンテンツとして世に出さなくてはならなくなりつつある時代。
そうなってくると…やはり見た目ってのは今まで以上に大事になる。

なのに私といえば、持っている服は仕事着のYシャツばかり。カジュアルな服ってのをほとんど持っていない。遊びにいくにもYシャツ姿で出かけてしまうぐらいで、遊びの場面で会った人から「これからお仕事ですか?」って言われてしまったりするのだ。

どうしてもカジュアルな装いで…といわれたら、それこそTシャツでってふうになってしまう。6月に入って、ようやくそれができるぐらいの陽気になってきたので安堵しているけれど、結局はYシャツ姿でいることが多い。

いずれにせよ、第一印象を演出しなくてはならないという意味でも、外見ってのがこれまで以上に重要になってきたような気がする。面倒くさい時代だなあ。

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自撮りの出来栄え。やはり表情が硬い。
めったにこんな気分にはなれないので、酒を飲んでいるわけでもないのに調子に乗っていろんなショットを撮った。やはりシラフではうまく楽しめないな(苦笑)。

なんだか証明写真ですか?って感じの自撮りばかりになった。
表情が硬いのでちょっと笑みをつくってみたりもしたがやはり硬い。
写真なんて誰かと一緒に撮るものだよな。一緒に撮る友達なんていないけど。
自分が楽しんでいるところをカメラにおさめるってのは意外と難しい。

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