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【1972年レコード】23)WISHBONE ASH : ARGUS



■データ

・リリース : 1972/04/28
・レーベル : MCAレコード/デッカレコード
・プロデュース : デレク・ローレンス
・チャート : US 169位 UK 3位
・スタジオ : デ・レーン・リー・スタジオ
・所有ver : MCA-6066(JAPAN 1976 VICTOR)

■トラック・リスト

[SIDE-1]
1. 時は昔(Time Was)
2. いつか世界は(Some Time World)
3. ブロー・イン・フリー

[SIDE-2]
4. キング・ウィル・カム
5. 木の葉と小川(Leaf and Stream)
6. 戦士(Warrior)
7. 剣を棄てろ(Throw Down The Sword)

■メンバー

・マーティン・ターナー(ボーカル/ベース)
・アンディ・パウエル(ボーカル/ギター)
・テッド・ターナー(ボーカル/ギター/スライド・ギター)
・スティーヴ・アプトン(ドラム/パーカッション)

■LINK

Discogs
Wikipedia

■メモ

  • ユーライア・ヒープと来たら、次はウィッシュボーン・アッシュでしょう。ウィッシュボーン・アッシュ3枚目のアルバム。

  • バンド史上、商業的に最も成功したアルバム。

  • 3ボーカル、ツインリード・ギターという形態は当時でも珍しく、絶妙なバランスでライブでも評価が高い。

  • 当時ツイン・リードギターと言えば、思い当たるのがヤードバーズ(ベック/ペイジ)オールマン・ブラザーズ(グレッグ/ベッツ)、60年代のフリードウッド・マック(グリーン/スペンサー)くらいのもので、ギターが2本なら片方はリズム・ギター兼ボーカルなのが主流。ウィッシュボーン・アッシュはベースのマーティン・タイナーがメインボーカルを取る事で、両ギターがリズム/リードのパートを絶妙にチェンジする、エアロ・スミスやガンズ&ローゼスの様な形態。その上、アンディ・パウエル、テッド・ターナーもメイン・ボーカルを取ったりするので、アメリカで言えばイーグルスやポコみたいな状態でハーモニーも秀逸。バンド内のコンビネーション、グルーブは完璧だったのだろうと思う。「キング・ウィル・カム」のギターサウンドとハーモニーはバンドを象徴した楽曲でまさに傑作と思う。

  • 本作はスタジオに入ってわずか6日間でレコーディングを終えたという逸話もある。

  • やっぱりギターは2本ともリードでガンガン掛け合うのが音も分厚くなるし良いのだろう、シン・リジィやアイアン・メイデンも同様にベースがボーカルを取って、ツイン・リードギターの形態を採用しているし、ウィッシュボーン・アッシュの影響を公言している。

  • 最初はマーティン・タイナーとスティーブ・アプトンのリズムコンビがバンドを結成するのにギターを募集したところ、最終選考でアンディとテッドが残り、どちらか選べない為、2人とも採用したという。

  • ジャケットの写真は、仏プロヴァンスのヴェルドン渓谷の風景を見下ろす戦士で、1971年の映画「The Deviles」で使用した衣装だが、この戦士がスター・ウォーズのダース・ベイダーのモチーフになっていると言われている。実際に誰がこの衣装を着ていたかは不明。

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