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【1972年レコード】17)THE STAPLE SINGERS : RESPECT YOURSELF


■データ

・リリース : 1972/02/14
・レーベル : STAXレコード
・プロデュース : アル・ベル
・チャート : US 3位
・スタジオ : マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ(アラバマ)
        アーデント・スタジオ(メンフィス)
・所有ver : VIP-5012(JAPAN 1978 Victor)

■トラック・リスト

[SIDE-1]
1. ディス・ワールド
2. リスペクト・ユア・セルフ
3. ネーム・ザ・ミッシング・ワールド
4. アイル・テイク・ユー・ゼア
5. ジス・オールド・タウン

[SIDE-2]
6. ウィ・ザ・ピープル
7. アー・ユー・シュア
8. フー・ドゥ・ユー・シンク・ユー・アー
9. アイム・ジャスト・アナザー・ソルジャー
10. フー

■メンバー

<ステイプル・シンガーズ>
・メイヴィス・ステイプルズ(ボーカル)
・ポップス・ステイプルズ(ボーカル)
・クレオサ・ステイプルズ (バッキング・ボーカル)
・イヴォンヌ・ステイプルズ (バッキング・ボーカル)

<マッスル・ショールズ・リズム・セクション>
・ジミー・ジョンソン(ギター)
・デヴィッド・フッド(ベース)
・バリー・ベケット(キーボード/ピアノ)
・ロジャー・ホーキンス(ドラム)

<メンフィス・ホーンズ> 
ウェイン・ジャクソン(トランペット)
アンドリュー・ラヴ(サックス)

■LINK

Discogs
Wikipedia

■メモ

  • メンフィスの伝説的レーベルSTAXでリリースされた4枚目のアルバム(STAX以前は追いきれず‥)。

  • ローバック・”ポップス”・ステイプルズが自身の子供達と結成したゴスペル・グループ。結成当時シカゴの教会を回りゴスペルの技術を磨く。

  • 活動の幅を拡げるにつけ、ポップス、ロックの要素も加えていった。

  • ファミリーならではの絶妙なグルーヴ、メイヴィスの唸り声にも似た迫力満点な歌唱力でトップに上り詰めた。

  • 本作からのシングル「リスペクト・ユア・セルフ」(12位)「アイル・テイク・ユー・ゼア」(1位)「ジス・ワールド」(38位)を記録し、「アイル・テイク・ユー・ゼア」は15週に渡ってチャートに残り続けた。

ビルボード誌:1972/05/06 18位から7位へ上昇中
  • バック・ミュージシャンは録音したアラバマ州マッスル・ショールズを拠点に活躍するセッション・ミュージシャン・バンド、<マッスル・ショールズ・リズム・セクション>に加え、<メンフィス・ホーンズ>が参加している。

  • STAXに移籍した初期2枚のアルバムはスティーヴ・クロッパーがプロデュースしていたが、クロッパーが1970年にSTAXを去ってからはSTAXの副社長にして共同保有者のアル・ベルがプロデュースを担当しているが、プロモーション担当からのし上がった(レーベルの株式を持つ初のアフリカ系アメリカ人でもある)アル・ベルの、STAX業務規模と影響力拡大を目指す野心と共にステイプル・シンガースは70年代のSTAXを牽引する期待を受け、単なるゴスペル・グループでは収まらないキャラクターが形成されていく。

  • 「アイル・テイク・ユー・ゼア」はアル・ベルが作曲している。

  • 同年に開催された”黒人のウッドストック”が収録された「WATTSTAX」でオープニングを務める。

  • 1972年に流通先として契約したCBSとの提携が上手くいかず、1975年にSTAXが破産すると、ステイプル・シンガースはカーティス・メイフィールドのレーベル:カートムへ移籍する。ここにも1972年の絶頂と崩壊の予兆が見て取れる‥

  • スティービー・ワンダージェイムス・ブラウンアレサ・フランクリン、カーティス・メイフィールドと聴いて来た事で、すっかりソウル・ミュージックを理解出来る耳が開いた時に出会った本作。「リスペクト・ユア・セルフ」「アイル・テイク・ユー・ゼア」がグループのキャリアを通しても代表曲なのだろうが、私的にはやはり最初に聴いた「ジス・ワールド」のインパクトが印象深く、ステイプル・シンガースと言えば「ジス・ワールド」だ。

  • ステイプル・シンガースを知った事から、前述の「WATTSTAX」を知り、STAXというレーベルが好きになった。ブルースの3大キングなら断然アルバート・キングだし。バーケイズソウル・チルドレンとアル・ベルが目指したSTAX第二の黄金期を担う魅力的なアーティスト達。いずれも1972年にアルバムをリリースしているのも嬉しい。

  • ステイプル・シンガースは私にとって、ソウル、R&B、そしてJAZZを含む、これまで何となく聴いて来なかったジャンルへ踏みこむ路先案内として特別なグループに感じている。

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