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【1972年レコード】8)LOU REED : Trsnsformer


■データ

  • リリース : 1972/11/8

  • レーベル : RCAレコード 

  • プロデュース : デビット・ボウイ/ミック・ロンソン 

  • リリース : 1972/11/8

  • チャート : US 29位 UK 13位

  • スタジオ : トライデント・スタジオ(Lon)

  • 所有ver : 88985349031(2016 RCA)

■トラック・リスト

[SIDE-1]
1. ヴィシャス
2. アンデイズ・チョイスト
3. パーフェクト・デイ
4. ハンギン・ラウンド
5. ワイルドサイドを歩け(Walk on The Wild Side)
[SIDE-2]
6. メイキャップ
7. サテライト・オブ・ラブ
8. ワゴン・ホイール
9. N.Y テレフォン・カンバセイション
10. アイム・ソー・フリー
11. グッド・ナイト・レディス

■メンバー

  • ルー・リード( ボーカル/ギター)

  • ミック・ロンソン (ギター/ピアノ)

  • クラウス・フォアマン(ベース)

  • ハービー・フラワーズ(ベース/チューバ)

  • バリー・デスーザ(ドラム)

  • ジョン・ハルシー(ドラム)

  • リッチー・ダーマ(ドラム)

  • ロニー・ロス(バリトン・サックス)

  • デヴィッド・ボウイ(バッキング・ボーカル/ギター)

  • ザ・サンダー・サイズ(バッキング・ボーカル)

■LINK

■メモ

  • T.REX→D.ボウイ→モットザフープルと来てルー・リード。完璧な流れ。本作のジャケットがとにかくカッコ良くて欲しいと思いつつ、今どきどこでレコードを買ったら良いのやら…と思案した結果、Discogsを知り、国内のレコードショップから初めて通販で購入した。

  • ルー・リードのソロ2枚目のアルバム

  • 同年5月にリリースされた初のソロ名義アルバムは商業的にも批評的にも期待を裏切る結果となったが、ヴェルベット・アンダーグラウンドのファンを公言していたデビット・ボウイとボウイが本作のプロデュースを買って出る。

  • 本作はモットザフープルの時とは異なり前作がルー・リードの曲(11曲中4曲はヴェルヴェッツ時代の作品)。

  • ヴェルヴェッツの頃から才能は高く評価されていたが、商業的な成功に結び付かなかったルー・リードにとって本作は最大のヒット作となる。

  • 代表曲「ワイルドサイドを歩け」はその内容から物議を醸し、国によっては内容を編集されたり発売禁止になったが、それでも国際的な成功を収め、シングルチャートでは米16位、英 10位を記録した。

  • 「ワイルドサイドを歩け」にはルー・リードが懇意にしていたアンディ・ウォーホルのサロン「ファクトリー」に出入りする「ウォーホルのスパースター」と呼ばれるトランスジェンダー女性達が登場する。彼女たちがそれぞれの出自からN.Yを目指す様が描かれている。

  • 歌詞の「ワイルドサイド」は、それぞれ”自由”、”危険な道”、”ヤバい方”、”あっちの世界”と様々意味を内包している。いずれにせよオモテの世界ではない事を表している。

  • 「ワイルドサイドを歩け」で描かれる世界観はデビット・ボウイのグラムロックの持つ両性具有者としての側面に合致し、本作は人気絶頂期のグラムロックの文脈にアジャストした事で成功を収めたと言える。

  • グラムの文脈に乗る事が出来た反面、一口にグラムロックに括られる事をルー・リードが由としたとは思えない。しかしながらデビット・ボウイという名声が無ければ作品を作れない状況でもあった。

  • 後年、ルー・リードはデビット・ボウイに暴行を加えているが、その時はボウイから「君は行いを正す必要があるし、まずプロデューサーが必要だ」と言われて激昂したらしい。ボウイとの長年に渡る複雑な関係性、元々気難しいリードの性格と、何となく人をイラつかせるボウイの言動が悪い形で交錯した結果なのだろう。

  • 背面ジャケット男性の股間がとんでもない事になっているが、これはバナナを入れている。

  • ルー・リードの独特な声、メロディ、テンポ、そして退廃的な詩の世界観がボウイのプロデュース、ロンソンのアレンジによって絶妙に昇華した傑作だと思う。

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