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雑誌をつくると決めて、最初にやったこと(※全文無料※)

こんにちは!WYPのべっくやです。

リトルプレスのつくり方について、いろんな方に興味を持っていただきとてもうれしいです。ここでしか読めない情報を、赤裸々に発信していきたいと思います。どきどき。

今日は、WYPをつくるにあたって“最初にやったこと”の話をします。


WYPは、元・普通の会社員だった3人が、終業後や週末の空いた時間を使って始めた活動です(現在は4人で活動中)。動機は、会社勤めにも慣れてきたころに生まれた「このままここで働き続けていいのだろうか?」というモヤモヤに向き合いたいと思ったこと。つまり、完全に自分たちのため、誰からも頼まれていない活動です。

〆切もなく、進捗を管理してくれる上司もいない。自分たちのモチベーションが全てです。なので、まずは「後に引けない状態をつくる」ことで、自分たちのお尻を叩くことにしました。ということで、はじめにやったのは……

・団体名&雑誌名を決める
・ロゴをつくる
・Webサイトをつくる
・「こんな雑誌つくります!」と公言する

完全に形からです。


ロゴは知人のデザイナーに依頼。Webサイトは、Wordpressを使って自分たちで1からです。「何かやろう」と決めてからロゴ・サイトが完成するまでは、3〜4ヶ月くらいでした。

ロゴとサイトをつくって情報発信を始めたら、もう後には引けません。(ロゴ制作は外部の人を巻き込んでいるので、なおさらです)取材の仕方もデザインの進め方も印刷の仕方も、何も知らなかったのによくやったなあと思いますが、「つくるって公言しちゃったし……」という気持ちを常に持っていたからこそ、最初の1冊を完成させることができたと思います。

▼雑誌名・テーマ決めのメモ▼

↑つくりたいものからキーワードを抽出して組み合わせていきました。『tokyo youth space international』に花丸がついていますが、これに決まらなくてよかった……。

↑創刊号のテーマは「インド」。テーマの決め方や企画の仕方については、また別記事で紹介したいと思います。


サイトをつくって最初に書いた記事 ▶︎ はじめに

『THE WORLD YOUTH PRODUCTS』というフリーペーパーを作ることにしました。
(中略)
第一回目のテーマは、「現代インドを考察する」です。
インドの経済発展の仕組みについて、現地取材も含めてレポートします。テーマの詳細については、随時このブログでアップしていきます。
本来雑誌とはその完成系を指すものですが、ここではその制作過程や調査内容もアップしていき、それらも含めて『WORLD YOUTH PRODUCTS(WYP)』としていきたいと考えています。


ちなみに上記のブログでは「2011年末に完成を目指す」と書いていますが、実際にできたのは2013年2月。最初の1冊をつくるときは、想定の2,3倍の時間がかかると思ったほうがいいです……これはまじで。


当初はフリーペーパーの予定だったのが価格をつけて販売することになったり、テーマも「現代インドを考察する」→「働きながらインドを探る」になったりと、つくるうちに変わっていったことも多々あります。

でも、最初に「こういうものをつくります!」と明言し、つくる過程も含めてコンテンツにしていく手法は、今振り返ると悪くなかったなあと思います。とはいえ、つくってる最中は、本当にみんな見ているだろうか?待っていてくれるのだろうか?と、周りの見えない大きい海を自分たちだけで漕いでるような心細さとの戦いでしたが……。

今ならクラウドファンディングもありますし、Webサイトをわざわざつくらなくても、noteやSNSを使って気軽に情報発信をすることができます。雑誌制作に限らず、「形から入って後に引けない状態をつくる」は、“何としてもやりきりたい”ときには有効なのではないでしょうか。

やってみてひしひしと実感しましたが、他者の目なしにモチベーションを保ち続けるのは、ほんっとうに難しいです。(ただ、制作過程を発信したからと言って雑誌が売れるのかは、また別の話なのです……世知辛い)


次回以降は、台割のつくり方や取材・執筆の流れ、印刷についてなど、実践的な話もしていきたいと思います。

それでは今回はこのへんで◎


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