Suburb解説 前編
出張で岩手へ。
道中の新幹線でやることも無く、このブログを書いています。
楽曲解説シリーズ。まずはsuburban graffiti。
デモが出来たのはAnywhereの配信ライブが終わってからすぐだったはず。
ダラダラ弾いてたら冒頭のクリーンアルペジオが出てきたので、それをどう展開しようと思いながらヤケクソにガシガシやってたら、コレそのままコードでかっこいい響きだし速くすりゃ良いぞ?となり完成。
イメージはNot wonkのGuess what I'm thinking
まぁ遅いとこから早くなる曲いっぱいあるし。これに限らず。
なんて思いながらコロナ禍で大好きになったDinosaur Jr.聞いてたら、代表曲も代表曲のFeel the painがキー違いでほぼ同じアルペジオと判明。しかも速くなるし。
パクリじゃないので俺を褒めてください。
ちなみに今使っているファズはJのシグネチャーラムズで、この曲は違うけど次のwhere to goではJシグネチャーのジャズマスをレコーディングに使っています。
曲の骨組みはアルペジオと歌、ゆっくりから速くなるという時点で90%完成したので、俺のギターをどうするかというところで、セッションしながらほぼ即興みたいに弾いてフレーズを探った記憶あります。
山中のギターのリバーブには、ケンセイさん所有のスペースエコー(実機!)や、empress effectsのReverbをかけたりしていたはず。
俺のギターには、俺のEQDのAvalanche runにRed pandaのtensorをかけたり。
ケンセイさんの自宅にあったChase blissのmoodもお借りして遊んだりした。あの時期から明確に機材沼が始まります。
今回、空間系に関してはそういう余白も残すため別録りです。
ベーシックになる音を録音して、それを再生しながらキルドライのエフェクトをかけて、それだけ録るみたいな感じです。
サウンドの中でも特にアンビエンスに関してはこの作品は全体的にマジでめちゃくちゃこだわっていて、ケンセイさんマジックと、俺の妙な執着で出来上がっています。
実際、出音めっちゃ良いもんねマジで。
アンビエンスに関していうと、2:10ごろから少しだけbpmが上がりますが、俺のディレイタイムはbpmに合わせてないです。
というか元々合わせて録音したのだけど、ライブではそこを合わせずやってて、その感じに慣れていたため、ディレイのエフェクトだけずらしてもらったりしました。
慣れだけでなく、この後展開的にパキッとするので、その前のボヤッとした感じが強まって良いメリハリになった気がします。
後半の歌の部分に関しては、仮歌では俺ががなっていて、その感じで最初山中にやってもらってたんですが、なんかこの人のボーカルはそうじゃないかもな、となり、伸びやかな歌い方に変えてもらった。
結果的にめっちゃクールになったと思います。良いですよね、良い判断を褒めてください。
Where to go
2020年の4月に出来たらしい。
コロナ禍のテレワーク中、昼飯食ってチャリで家に向かってた時にメロディが出てきて作った曲。
元々はもっとリアルエステートみたいな感じを想定していたけど、結果なんか歪んだ。
実際サウンド無視して、歌だけ追ってみるとit's realとかtalking backwardsみたいな感じないすか?
これに関しては、そういった背景もあって、歪ませまくったついでにリバーブとかもマシマシにしていっそガッツリシューゲイザーっぽいとこに寄せるかという案もあったんだけど、軽くdiyでプリプロをして聴き比べて今くらいのアンビエンスに抑えることした。
あくまでオルタナの音で行こうという判断。
ちなみにこの曲の仮タイトルはYuck。その感じにしようという話をした。
プリプロやっておいてよかったと思う。
中盤のギター2本になるとこから雪崩れ込むのはブッチャーズの「僕達の疾走」をイメージしています。
元々デモではリードギターが山中の方を弾く形にしていたけど、2本絡む展開をさせる上で、片方のギターは動いた方が良いと思ったので動きのあるフレーズを私がやってる形。まぁどっちでも良いと思っているけれど。
今作から俺がDTMで打ち込みでドラムを作っていって、ムラカミがそれを叩きながらスタジオで合わせて直していくというスタイルをとっています。
やっぱそうするとこういう人間なので、普通のエイトビートに満足できなくて妙にタイトなビートを作ったり(完全にtoeをはじめとしたポストロック/エモのバンドの影響です)していますが、普通に再現して合わせてくるアイツは凄いと思っています。
結果、上が爆音かつフワッとした浮遊感のサウンドにタイトなビートという良いバランスになったと思う。
しかしこれも手前味噌ながら良い音っすね。
ところで終盤の右chの単音からファズをレコーディングでは踏んでるんだけど、その音がまんまYuckで笑ってしまった記憶がある。
なんとなくYuckっぽさが欲しかったりとかで、前述の通りJシグネチャーのスクワイヤージャズマスを使用。
元々このギターを買ったきっかけはJというよりブッチャーズ吉村さんが生前メインにしていたからで、そこも良い感じにフィットしたと思う。
まぁ自分の好きな音があるので、どの竿を使ってもある程度音が似るんだけど、若干粒がジャリッとした音になってるかと思う。
……まぁ気分ですね。
2:30ごろのバーストパートから、山中はMXRのdistortion +をケンセイさんとこで借りて使っていたはず。
結果、彼は自分用にメルカリとかで買ってましたね。実際超良い音だったし。
他にもsara pedalsの歪みとかも使わせてもらってて、横で見てて羨ましかった記憶あり。
超長くなりましたが、残り二曲は次回に。
また読んでください。
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