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キリスト教について

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「キリスト教理解」の理解について
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2020年3月の記事一覧

不穏な4月と来世

 コロナ災禍によって、世情が目まぐるしい。「五輪/万博以後の日本には外国人観光客が途絶え、老人ばかりが徘徊している」「日本は「鎖国」したほうがよい」と前々から思っていた。よもや現実にそれを見れる日が来ようとは……予想だにしなかった。  観光客のいない「寺町・三条」は、外面が気になって仕方ないのに、誰からも相手にされなくなった日本の姿があった。何をどう考えても「鎖国」なんて不可能だろうと思っていたが、現在、一時的ではあれ事実上の鎖国状態にある。しかも日本だけではなく、世界中で

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帰国者クリスチャンの問題について

 過去に、わずかな時間、「帰国者クリスチャンの日本への適応を支援する」仕事をしていたことがある。本日、コロナ禍の様子を知りたくて再び米国在住の友人と30分ほど話す機会があり、話題に出たのでメモとして置く。  では何が問題か。伝え聞くところによれば「帰国者クリスチャン」が母国・日本において現地教会に定着しないことである。個人的には、結論が出ている。帰国者クリスチャンと自認・他称される人々は、似たような人々ばかりで集まって教会を形成すればよろしい。何一つ問題はない。以上。  

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場末の礼拝論

 世界各地にて「コロナ猛威」で教会の礼拝中止。日本語でも外国語でも、よく目にするニュースとなった。「キリスト教とコロナ・ウィルス」に関する韓国でのアレコレな事例を見る限り、しばらくは「全面的に礼拝ほか集会中止」はやむなし。この時期に、わざわざ感染源を作るようなマネをしなくても良いだろう。  感染防止への最適解は「戒厳令」だ。当然、そんなことは日本では無理だから対症療法的になっている。結果、経済を止めて人が死ぬか、コロナ蔓延で人が死ぬか、という極端な選択肢が残る。どちらも最悪

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ぴるぐりめいじ

 先日、米国在住の友人と話す機会があった。懐かしき学生時代の友人である。ぼくは17才で信仰をもって、大学のために関西に出てきた。それ以来の友人なので、細く長く、20年近い親交がある。しかし、混合・変化・分離・分割し続ける自分の信仰を説明するのは、少々難しかった。だから、メモとして置いておく。  地元から関西に出てきたぼくは「福音派」の人々に出会い、彼らに涵養された。「福音派」は、ぼくの揺藍だった。彼らは「聖書」を良くも悪くも「まっすぐに信じている」と信じている人々だ。その多

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不適切な洪水とレインボー

 ぼくは「ノアの洪水」の話が大好きだ。単純にスケールの大きな物語だし、太古と神代へのロマンもある。中高生時分に教会に通うようになり、アメリカ福音派系の聖書辞典などに書いてある「アボリジニなど、世界各地に巨大洪水の伝説が残っている」という話を、興味深く楽しく読んでいた。  あれから何年も経って大人になった。いまでも「洪水伝説」は大好きである。ちょっと格好をつけて原語で読んでみたり、さらに「ノアの洪水」の元ネタといわれるアッカド語、シュメール語の洪水譚など、読めもしないのに手を