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欲望の見つけ方

「欲望の見つけ方」という本を読んだ。自分の中に落とし込むような表現でまとめようと思う。

この本で書かれている内容はずばり以下の3点。

  1. 私たちの欲望は別の誰かが欲しているものの真似である

  2. 真の欲望に気づかなければ他人との競争で人生が終わる

  3. 欲望は自分で探さなくてはならないし、答えはない

一つずつまとめようと思う。

What is 欲望

今回の本のテーマは欲望である。この前提を定義しよう。
マズローの欲求5段階説があるが、本書では社会的欲求以上(社会的、承認、自己実現)を欲望だとしている。そこでは、欲求のピラミッド構造はもはや関係ない。全て等しく欲望である。

また、安全の欲求生理的欲求は生物として必要なものであり、欲求だとされている。

https://yasabito.com/384

欲望の源泉は他人の真似だ

突然だが、今、自分の欲望は何か問いかけてみて欲しい。
新作の服が欲しい。お金が欲しい。毎日シースーをベーターしたい。車が欲しい。好きなあの人と付き合いたい。海外旅行がしたい。仕事で成果をだす。などなど。

よく聞いてくれ。それらの欲望は全て他人の真似だ。
本書では真似を「模倣」と呼び、模倣の対象を「モデル」と読んでいる。

そんな訳ないと思っただろう。あなたの欲望は本当に自分が望んだことで、他人は介入していないと言えるか。
例えば、あなたが欲している服はどこかのインフルエンサーがおすすめしていたものではないか?先日行った飲食店はsnsで紹介されていたものではないか?ビールに詳しい友人がお勧めしているビールを飲んだり。。そして今望んでいる地位は自分が密かに(無意識に)憧れている人を追っているのではないか。

「違う。私は他人の意見ではなく、自分の軸を持っている。いつも他人と違う選択をしてきた。」

時に欲望は時にモデルを鏡写しにする。
友人が大企業に就職したが、私はもっとチャレンジングに生きたいのでベンチャーに就職した。友人が流行りの音楽ばかりを聞いているが、私は違う。好きなミュージシャンがいてその人だけを聞いている。

個性的は画一的の鏡写しでありモデルの模倣の一種である。つまり他人とは違うことをすることで他人の鏡のモデルを模倣している。

ちょっと具体例がうまくなかったかも。。。とりあえず、言いたいことは欲望の源泉はモデル(他人)の欲望だということ
さらにこの事実を認知していないと幾分か危険である。

欲望であることを理解することで、ビジネスは「需要に応える」ものではなく欲望を生みだし形成するもので、教育は子どもの学びたい欲望を育てることだということが理解できる。
欲望を理解できていなければ表面上の考えに流され本質(本当に欲しているもの)を見失う。

真の欲望(濃い欲望)を持つ必要性は何か

私たちの短い人生では薄い欲望より真の濃い欲望を見つけることが大事であろう。

欲望の源泉はモデルの欲望であった。
ここでいうモデルには二種類あり、芸能人やインフルエンサーなどの「セレブなモデル」とクラスメイトや同僚など「1年生モデル」がある。

1年生モデルは競争を生み他者との比較で自分を判定してしまう。この危険は説明せずともわかる。他人との比較で生まれた判断を合理的な判断だと思い込む。
セレブモデルとは競争が生まれない。距離が十分にあり、自分の憧れの人を脅威とみなすような人はいない。ただ自分が思うセレブなモデルにも1年生モデルは存在している。競争は「スケープゴート」によって回避される。

*スケープゴート: 特定の人を悪者に仕立てあげて攻撃する現象

特に欲望の面でsnsはクソだ。私たちを幸せにすることはなくモデルを無限に押し付けてくる。

私たちのいずれはすべての欲望を満たすにはあまりに短い。濃い欲望に集中する必要がある。

How to find 欲望

で、どうすれば濃い欲望を見つけることができるのか?答えは自分の中にあります。探し方だけ紹介して終わりましょう。

  • 価値のヒエラルキーを作ろう

  • 死ぬ時に虚しくならない濃い圧倒的な欲望を1つ持とう

価値のヒエラルキーをつくろう

■アクション
同僚から「人生で最も満たされた」経験について聴き、自分も同じように語る。

■ヒント
1. 受動的ではなく能動的に行動したもの
2. 自分でうまくやったと思っている
3. 今でも感じられるほどの充足感がある。
4. 他人にとって特別なものでなくても良い(料理を作った、バグを修正したなど)


死ぬ時に虚しくならない濃い圧倒的な欲望を1つ持とう

MCODE(Motivated Careers Occupational Decision Exploration)

■何が私たちを動かすのか、何が私たちを行動に駆り立てるのか

  1. キャリアの興味: 何に情熱を感じ、何を楽しむのかを把握します。

  2. 職業的価値: 仕事で何を大切にするのか、何を価値あると考えるのかを理解します。

  3. あなたの技能: 何を得意とし、何を成し遂げることができるのかを把握します。

  4. 自己概念: 自分自身の認識と自分がどのように自己を定義するかを理解します。


関係ありませんが以下の動画の話と似ているかも?
with ai時代の到来でブルショット・ジョブをなくしてドットを打つという話をしています。
ドットを打つとは興味を持つ(他人からは無意味、理解ができない)仕事をするということ。(例 ファーブル昆虫機のような



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