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大波、小波、うつの波。

今回はなかなかの大波だったが、昨日の夜、やっとうつの波が引いてくれた。

今は気分も安定し、ちゃんと息ができている、と感じる。

人それぞれ、またその時々で症状は違うのだろうが、今回はまず夜眠ることが難しくなった。あれこれと考え始めて、思考が睡眠を邪魔するのだ。

睡眠不足になると精神的にもろくなる。それが隠しきれなくなる。特に忙しい土曜日は、すでにいっぱいいっぱいの私には大変な一日で、職場でも普通に泣いている。(笑)すでに私のことをよく知っているマネージャーに関しては何も言わないが、前の土曜は、初めて私のそんな状態を見た先生はびっくりしてたな。話しかけられても上手く答えられない。

なぜなら、レッスン開始までになんとか自分を取り戻そうと、もがいているから。あと何分か後にはレッスンが始まる。生徒さんをお迎えする。土曜の私は、生徒さんと笑顔で話すために、自分の持てるエネルギーを全て注ぐしかない。

同じ職場で働く、私のことをよく知らない人は、戸惑う。まあ、そうだろう。でも、最近までは、そんなに説明が必要な程の状態でもなかったのだ。ここ数週間のうちに症状が悪化し、ここ1週間、特にひどかった。

波が引いてしまえば、いつもの私を取り戻したように感じる。でも、波に襲われている瞬間は、言葉では言い表せないほど苦しいのだ。体が重く、頭が回らない。感情のコントロールもできなくなり、周りの人に優しくなんて到底無理だろう。

本当に、なんであんなに苦しいんだろうな...。そういう病気だから仕方ないんだろうけど。こんなに苦しい感情を感じ続けなければいけないのなら、もう死んだほうがましなんじゃないかと思う苦しさだ。

書いていて思ったが、私はサーファーにならなければいけないのだな。毎回毎回波に襲われるたびに、岸に放り出されるまで波に飲まれていてはだめなんだろうな。もし、上手く波が来ていることを察知し、その波を乗りこなすことができれば、無敵になれるのか...。(笑)

感情豊かな人ほど、波は大きいと思う。私は、感情豊かなのだと思う。こう言えばなんだか良いことのように聞こえるが、色んな感情を感じやすいということなので、悪い感情も良い感情と同じくらい、いや、それ以上に感じる。だからきっと死にたくなるほど苦しいのか。


私のうつの症状について、人に説明する時には、こう言っている。

「余裕がなくなると、気分がガクンと落ち込みます。そういう時には悲しくなくても涙が出てきたりします。優しい人に話しかけられると泣いてしまいます。(だから、そんな時は、職場では私のマネージャーには、あまり話しかけないでとお願いしてあるのです。仕事にならなくなるので。)そんな症状がいつ出るのかは、私にもわかりませんが、忙しいな、あれもしなきゃ、これもしなきゃ、と思い始めると、もうだめです。

余裕がなくて、よそよそしい態度を取ったり、そっけない態度を取ったり、怒ったように見えるのは、ちゃんと自分のやるべきことはやろうと、自分を奮い立たせようと、自分の中で闘っている時です。別に、誰かを嫌いになったとか、そんなことではありません。ただ、そんな態度を取った時には、本当にごめんなさいと頭の中で謝っているし、自分のことを性格悪いな、と思っています。

LINEの返信ができないのは、人と話すと、普段の私なら言わないような何か意地悪なことを言ってしまいそうな時か、ただ単にそんな気力が残っていない時です。これもさっきと同じで、話しかけられたのが嫌とか、もう嫌いになったとか、そんなことではないのです。」

うつなんてものは、周りの目には映らない病気なのだ。9割のことは、私の頭の中で完結する。

だから、周りの人も助けてあげたい、何かしてあげたい、と思うのだろうが、私自身どうして良いかわからない。

でも、周りの人の存在はありがたい。LINEに返信できなくても、メッセージが届けば、「ああ、気にかけてもらっているな。」と温かく嬉しい気持ちになるし、そういう人たちのおかげで、私は今も生きることができているのだと思う。

波は行ったり来たりなので、うつが良くなったように見えず、周りの人にはあまり伝わらないかもしれないが、いてくれるだけで、私の悲しみや苦しみのはけ口になってくれるだけで、十分だ。それがあるから生きていけるのだ。

もし、今、周りにうつで苦しむ人がいる方。何にもしてあげられないと嘆かないで。側にいてあげるだけで、気にかけているよと示してあげるだけで、うつの人の命は救われています。

人生、良い時もあれば、悪い時もある。

私はいつか上手く波乗りができるようになるまで、ゆっくり進んでいきます🌊





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