未来十月号

うつしみのペットボトルを手に女神 自由にかけてとりどりの色

冷めぎわの石を抱えた人々の街路で交わす幸運、帰路は

又聞きの第三者いま伝えたしシャワーヘッドを傾ける彼

なつうりの果肉に重き「嫌」があり連れられて来た憎らしさ故

川魚の腹のごときの息づきはナイルあなたが生まれるまえから

霧の夜の鑑賞者たる目は覚えて切り離された根城を見やる

手元には秋の感触目も耳も大気の流れに「おや、」と言うのみ


曲れる谿の雅歌欄です。

いつも選歌をありがとうございます。

#tanka
#短歌

ポエム、詩、短歌などを作ります。 最近歴史に興味があります。