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日記・大会3回目

組織公認の某競技の大会に出場するのも本日12月17日(日)で3回目となる。今回は段を持たない級位者のみの大会だったが、実質全敗である。引き分けに近い負けもあったが、4敗+不戦勝であった。21名中20位。

負けたり敗勢のまま打ち続けるのは相当悔しいのであるが、意地を張って平静な振りをして過ごしている。大会なので相手から特別フォローの言葉があるわけでもないし、気の遣い合いなどといった面倒(面倒である)は発生しなくてよいのだが、「何のために来たんだ……」という内なる声に押しつぶされそうな気分ではある。もちろん、競技というものは勝者と敗者を生産する装置なので、勝つために来たが、思い通りに行かずに負けたというだけのことだ。

この競技はオンラインアプリで対戦することもできる。しかしやはりオフラインの対局となると当たり前だがほとんど見知らぬ相手、特に年齢が離れた相手ともやり取りして闘わなければならない。それだけでも迫力が違う。また、言うまでもないことなのだろうが、オンラインアプリと違って着手可能な場所が視覚化されるといった親切な仕組みは無いのでそこもオフラインで慣れなければならないところだ。

今回の大会では打ち手を手書きで記録しながら打つプレイヤーとも初対戦した。自分の打ち手を記録を前提として注視されるというのは独特の緊張をもたされてしまう。記録なしでも相手からは注視されているはずなのに不思議なものだ。

また、何回か異なる場所の大会に参加してわかったが、点数(石数)の足し算や引き算ができない人がどうも数パーセントほどいるようでだ。小学生の参加も珍しくないので加減算を習ってない人もいるのだが、明らかにルックスからそれ以上の年齢の人でも何名か得点計算がニガテな人がいた。麻雀のような点数計算が複雑な競技なら私も混乱して途方に暮れるだろうが、ただ数えて足し算引き算するだけならば緊張があるとはいえ、私でもできる。そしてこの競技の勝ち負けを決定するのは得点なので僅差の場合は得点と失点を頭の中で計算しながらプレイすることもときには必要である。しかし、それができなくてもこの深草にはあっさり勝ててしまうわけであり、得点計算と競技の強さに関係が薄いとはいえ、なかなかそれも知能の複雑さを考えさせられてしまう。

私は序盤の定石はわずかしか憶えていないのだが、その僅かな定石でも今回の大会で何回か打ち合う場面が生じた。もっと定石を多く憶えることが安定した実力には必須なのだろう。ともあれ、今後はまず級位者限定大会で不戦勝でない勝利を得ていきたい。

(1,067字、2023.12.17、マガジン101記事目)


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