Shadow days

未だに部活での練習風景を夢にみます。パスミス・ファンブル・シュートミス・終わりのないシャトルラン…などなど。そのどれもは「辛い思い出」として今の自分がしんどい時に現れます。「思い出」と言いつつも、当時の鮮度を保ったまま同量の熱量を持っているので、かなりタチが悪いです。

部活の思い出は、私にとって最初にして最大の挫折の経験です。

今にして思えば、文化部メンタルを持つ自分が運動部に所属してしまったこと自体が大きなミスチョイスでした。名状し難い、運動部特有のノリがきつかったことに加え、そもそも練習自体がきついという二重苦。どうにか理由を捻出して練習を欠席する浅ましさや、部を辞める勇気もなくダラダラ3年間続けてしまった自身の臆病さに、心底、嫌気がさしました。それまでのんべんだらりと暮らしてきた私にととって、人生観を揺るがす会心の一撃でした。

中でも、群を抜いて強烈な記憶が、練習試合の思い出です。第2Qでミスをしたことによってハーフタイムにシャトルランを課され、心身ともにボロボロになった私に顧問が投げかけた「第3Q出たいよな?」という言葉に対し、「出たいです」と返してしまった時に、心の底から自分のことが嫌いになりました。

ただ、こんなにも負の感情が渦巻いていたにもかかわらず、引退試合で涙が流れたのは今でも本当に不思議です。

「当時があるから今がある」といったような月並みな言葉で、あの日々を美化するつもりは毛頭ありません。「たられば」は嫌いですが、仮にもう一度、当時の分岐路に立ったならば、間違いなく文化部やアルバイトの道へ進みます。帰宅部も捨て難いですね。

今後も一生かけてこの思い出とともに生きていくのでしょうが、この投稿を一種のお焚き上げだと思って、ある程度の折り合いをつけられたらいいなと強く願います。


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