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サンキュークリスピー

実現可能かどうかは、一回無視して書くわ。






と、執筆する時に彰夫に宣言して書いてみたら






実現不可能な本が出来上がった。








今まではね、実現可能かどうか、

ロケ地やキャスト、内容について

撮影の事を考えながら書いたりしていました。


するとどうなるかと言うと、なるべくシチュエーションが少なくて、キャストも少なくて、都内近郊で、天気に左右されなくて、人通りが少なくて、ロケ地がほぼ無料で使えて

と言う風になっていきます。

けど。それでも面白い作品、いい作品はできると思います。本が秀逸であれば、面白くなる。






なのに、分布相応な本を生み出してしまった。





それでも本ができたら、

よし、撮ろー。

っつって、今までのノリでなんも考えず二人で雪山の撮影から始まって。



その後

二人で全シーンを検討してみた。





・・・

無理すよ。






彰夫に怒られた。





二人の年間スケジュールを、一日単位で書き出したら





・・・

無理すよ。



彰夫に怒られた。





「雪国は北海道じゃなきゃやだ!」

って言ったら彰夫に怒られた。




無理すよ!!





あれから半年。


無理が、次第に無理じゃなくなくなっていく。

無理ではないけど、ずっと「無茶」は変わらない。




無茶が500個くらいありますが、その中の一つが

劇場シーン。


たまに映画で劇場シーンを見かけますが、あれはプロの所業です。こちらは劇場のロケ地代を0でやるつもりでいますからまるで馬鹿です。

何箇所も飛び込み営業をしたけどうまくいきませんでした。
団体、劇場、舞台監督、この3ヶ所からはなかなかOKはでない。舞台をやってる身としては、そりゃそうだよなと思います。公演とお客様が一番。当たり前です。


それでも、劇場使用、3団体様からご協力を頂く事が決まりました。全部無償で。泣く程嬉しいですよ。お金の事じゃなくて、気持ちが。



今日はその団体様へのご挨拶に行きました。

「挨拶は別に大丈夫ですよ」と言われましたが、そうはいきませんよね。



気持ちばかりの、どうなつを持って。


実際に稽古場に行ってみたら、主催者様もキャストさん達もすごく暖かく迎えてくれました。本当に嬉しかった。俺じゃなくて、ドーナツを迎え入れてくれたのだとしても。今日ばかりはクリスピークリームドーナッツに心から感謝をした。ありがとう、ドーナツ。








もちろんお金は沢山使ってるんですよ。

もう頭禿げ散らかすくらい出ていきます。笑

けど、お金に頼るんじゃなくて、一つ一つ時間と労力をかけて向き合っていくと色んな優しさに出会えます。そのおかげで



「実現不可能です!!」と書かれた重い扉が、少しずつ開いてきた感じがします。






なんかこう。

優しさ集めみたいな旅ですね。

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