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息子が賞を獲った。















先日、写真集の発売記念イベントがあったのですが、それ終わりで

『莉の対』で音楽を作って下さった"s.i.s"さん家に遊びに行ってきました。



We love "s.i.s"さん


シスさんとは舞台で知り合って、なんだかんだで長い付き合いになってきました。本当は『莉の対』では知り合いを頼らず作りたかった。だから他の音楽家にも相談したけど、この人に勝てる人はいませんでした。



『莉の対』を観て下さった方から音楽を褒められる事が多いのですが、それめちゃくちゃ嬉しくて。

"音"が重要な作品ですから、音楽の在り方一つで作品が一気によくなる事もあれば、壊れる事もあると思っていました。

"良い感じ風"には100%できるんですよ。これは誰でもできます。感情的なシーンで、ピアノとかの悲しい音楽をかければ良いだけです。派手なシーンでは派手な音楽をかければ良い。

でも『莉の対』はそういう作品ではありませんでした。"良い感じ"になっちゃったら、"それ風"になって作品の質が何段も下がってしまう。壊れちゃう。

添えるような絶妙な音楽から、一気にシーンを昇華させてくれる力強く繊細な音楽まで。何度も塩梅を話し合いながら作って頂いた音楽が、結果的に世界中で評価されている。これは嬉しいです。


ただの素人でしかないうちの母親からも

『映画は100点だったけど、一つだけダメ出しあるわ。あのメインテーマ曲、あれもっと流して欲しかったわ』

と言われ、『腹八分目だよ!』と思いながらも大好きな曲を褒められて嬉しかった。



僕は脚本の勉強も、音楽や演出の勉強も、撮影技法の勉強もした事がありません。誰に師事したわけでもありません。「脚本の書き方」という本を買いましたが、2ページ読んで捨てました。笑

だから、何もかもがオリジナル。

僕の目に映るもの、心に響くもの、脳に入ってくるもの。誰かによって編集されたものじゃなく、そういうRaw素材(生の素材)が僕のクリエイティブの源泉なんです。






もう一つ嬉しかったこと。




最近シスさんのお父様が亡くなられました。(ご本人のSNSでも書いているので公認)


お父様が亡くなる少し前に、

「息子がロッテルダムで賞を獲った」

と周りに自慢していたそうです。


これが最高に嬉しかった。

間に合った。



僕が少しだけ悲しいなと思う事の一つに、スタッフ達から

「おめでとう」

と言われる事があります。それはそれで嬉しいですが、

「俺たちやりましたね!」「やったー!」

と言われる方が5万倍嬉しいです。


だから、シスさんのお父さんの

「うちの息子が賞を獲った」

は無茶苦茶嬉しかったんです。




「親父にトロフィー見せてやりたい」

とシスさんが言ってくれたので、彰夫と二人で親父さんの仏壇にタイガーをお供えに行って来ました。仏壇にタイガーはだいぶ絵面的にインパクトがあるんでオモロでしたが、僕達はめちゃくちゃ嬉しかったです。

自分達が映画を作ったことで、思わぬところで喜んで下さる人がいたこと。

こんな嬉しいことはないですよ。




それにしても、こんなに働かされるタイガーは歴代いなかっただろうな。

お疲れタイガー🐯





その後はシスファミリーとご飯食べてました♬

奥さんがお祝いに作ってくれた料理がプロ過ぎて、僕と彰夫にはもったいねぇって 笑




お腹ははち切れんばかりに膨れましたが


心ははち切れてました。






だけど

まだまだこれは序章です。





もっともっと色んな世界を見ていきましょう。






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