見出し画像

【デッキ紹介】流星一条【遊戯王】

皆さんこんにちは。直江津高校3年生、羽川翼です。

今回の記事は遊戯王のデッキ紹介。最近オフ会やらで擦りまくってたデッキです。
前置きに書くことが思い浮かばないので、さっさと紹介に移りましょう。

①デッキコンセプト

⑴事の発端

事の発端は、以前紹介した【Led Zeppelin】というデッキで使うべく、レリーフを購入したこのカード。

最強のNo.らしい

結局【Led Zeppelin】からは抜けてしまったのですが、レリーフがかなりカッコイイので使いたいな〜と思い、専用デッキを作ることにしました。

【Led Zeppelin】のデッキ解説はこちら↓

⑵「No.92」をどう使うか?

この「No.92」というカード、アニメのボスが使ったカードだけあって、耐性・全体除外・自己蘇生・パンプとてんこ盛りな効果です。

攻防両面で強力な効果を持っており、特に②の全体除外と④のパンプは派手でゲームを決める力を持っていますが、今回は攻撃面の効果に注目し、③の自己蘇生→④のパンプで一撃必殺を決めることを目標にしました。

②効果を避けた理由として、
・X素材を保持しつつ相手エンドまで「No.92」を維持するには、①の戦闘耐性だけではツラい
・「エクシーズ・リボーン」などを使うには、蘇生制限を満たす必要がある→なら普通に自分ターンに出してそこで勝負を決めた方が手っ取り早い
・全体除外した後、自分ターンでライフを取りに行く時に結局③④効果でパンプしないといけないので、最初から一撃で殴り倒した方が早い

③④効果を選んだ理由として、
×1000の倍率はかなり優秀で、除外の枚数次第で唯一無二の火力が出せる火力はデュエルの勝利に直結するため、「No.100 ヌメロン・ドラゴン」や、素材となる☆9×3体の盤面などに比べても、キル能力での差別化が可能
・「カオス・アンヘル-混沌の双翼」や「L・G・D」のような、耐性&打点で突破困難、デッキ次第では即詰みなモンスターも上からシバいて勝てる。あらゆる状況をパワーで解決可能
コイツで殴り勝つと派手だしエースっぽくて映える

といった感じ。

ということで、デッキとしてやるべきことは決まりました。
A:「No.92」を出す
B:除外を十分な枚数用意する
C:出した「No.92」の破壊手段を用意する
大きく分けてこの3つです。

②デッキレシピ

⑴回し方

恐竜スクラップ初動から「ライトロード・ドミニオン キュリオス」を作り、「妖精伝姫-シラユキ」「ジャイアント・レックス」を集めます。
シラユキ」の効果で除外を溜めつつ、「ブンボーグ・ジェット」から「ブンボーグ009」をリクルート、「地獄の暴走召喚」によって「009」を3体並べて「No.92」をX召喚。
シラユキ」「レックス」で立てられる「No.59 背反の料理人」や、初動で使ったスクラップから「スクラップ・ドラゴン」を立てて、「No.92」を破壊し、自己蘇生&パンプ効果を使用。
シラユキ」を2〜3回使っていれば、大体の相手は上から殴って終わりです。実際は平気で20000越えたりする。

⑵各カードの役割と採用理由

⑵-1 シラユキ&レックス

まず最初に解説すべきはこの2枚。

この2枚の相性の良さは有名ですね。「シラユキ」の除外コストに「レックス」を使うことで、毎ターン☆4を2体並べられます。

このデッキでは、

①「ブンボーグ・ジェット」をはじめ高レベルSの素材(A)
②除外枚数稼ぎ(B)
③「背反の料理人」など★4の素材(C)
④セット効果や打点による戦線維持(+α)
などの役割を担ってくれます。

シラユキ」の特殊召喚効果はターン1どころか同一チェーン上1回の縛りも無いので、コストさえ賄えれば一瞬で「No.92」の攻撃力を爆上げすることが可能。
遊戯王では、特殊なパンプ効果以外では大体5000打点が最大なので、シラユキを2回(=14枚除外)使っておけば、大体8000以上のダメージが出る計算になります。

序盤から終盤まで、多くの重要な役割を担い続けるので、この2枚をなるべく早く集めることが、このデッキの第一目標となります。

⑵-2 恐竜スクラップ

この2枚を集めるために、【恐竜】と【スクラップ】を用いています。

理想の初動は、この2枚からのスタート。

⑴「スクラップ・ラプター」ns、①efで自身破壊、②ef「スクラップ・リサイクラー」サーチ
⑵「幻創のミセラサウルス」①ef(自身墓地へ)、②efで「ラプター」と自身除外で「ベビケラサウルス」ss
⑶「リサイクラー」nsef「幻獣機オライオン」墓地へ、「オライオン」efトークン生成
⑷「リサイクラー」+トークンで「スクラップ・ワイバーン」Ls
⑸「ワイバーン」①ef「リサイクラー」ss&破壊、②ef「スクラップ・ゴーレム」ss、「ベビケラ」破壊
⑹「ベビケラ」ef「魂喰いオヴィラプター」ssef「ジャイアント・レックス」サーチ
⑺「ゴーレム」ef「リサイクラー」ssef「ジェット・シンクロン」墓地へ
⑻「ワイバーン」「ゴーレム」「リサイクラー」で「ライトロード・ドミニオン キュリオス」Lsef「妖精伝姫-シラユキ」墓地へ(+デッキトップから3枚墓地へ)

これで、「シラユキ」と「レックス」が用意できました。

この初動を採用した理由は主に2つ。

1つ目はデッキ内の初動札の多さ。
ラプター」と「ミセラ」の2枚初動ではありますが、いずれも「化石調査」に対応しており、「ラプター」は「スクラップ・エリア」でもサーチ可能。「化石調査」は「レックス」にも対応している点もGood。
召喚権を使いますが「オヴィラプター」を計算に入れるなら、それぞれデッキ内に11枚/8枚投入されているので、かなり安定した初動になります。なぜか対人だと全然初手に引けないけど
後述するように、「No.92」のX召喚には必要札が多いので、初動は安定感あるギミックを使いたかったという事情もあって、このサーチ札の多さは大きな魅力でした。
また、サーチ魔法は通常、1枚使って1枚サーチするため、直接枚数上のアドバンテージは生み出しませんが、「シラユキのコストとして考えた場合は実質+1を生み出していることになります。「化石調査」も「スクラップ・エリア」もターン1が無いので、手札に重なれば重なっただけ発動して、後は「シラユキ」のコストにできる点も効率が良いです。

2つ目はセルフブレイク能力を持つ点。
スクラップ】というテーマはセルフブレイク能力を持つモンスターが多く、「ラプター」「ワイバーン」「ドラゴン」などで「No.92」を破壊する手段としても使うことができます。
★4Xや高レベルSにも繋げやすく、「No.92」のX召喚が叶わずとも、コイツらである程度しっかり戦えるので、初動決まらなかったら終わり、コンボ潰されたら終わり、にならないのも良いですね。

⑵-3 ブンボーグ関連

Aの役割の最終目標地点となる3枚。
暴走召喚」に対応する☆9モンスターの中で、「☆10Sを出す」という最も手軽かつ安定した手段で特殊召喚可能だったのが「009」だったため採用。

暴走召喚」はサーチが難しいため、基本的には「アーケティス」や「補強要員」によるドローで引きにいく。ごく稀に「キュリオス」で拾いにいくことも。
この「暴走召喚」を引かないといけない、という部分が、「No.92」召喚の大きなボトルネック。
なので、せめて他の部分は安定できるように、サーチ札が豊富なギミックを選んだわけですね。

シラユキ」&「レックス」と合わせて、「ジェット」を出すためのチューナーにはコイツを採用。

採用理由は、
①特殊召喚が容易であること
②サーチが容易であること
の2点。

①特殊召喚が容易であること は、「No.92」を通すための露払いとして、【スクラップ】周りに召喚権を割いて展開したいこと、初動を引けなかった時にとりあえずでS召喚してモンスターを立たせておけること、などが理由。
②サーチが容易であること は先ほども書いた通りで、言うまでもなく安定感のため。「シンクロン」チューナーのサーチ札である「調律」は、デッキトップ落としも「シラユキ」のコスト枚数を増やしてくれるのでかなり相性が良いです。

⑵-4 C:「No.92」破壊用のカード

最強の宇宙魔法。「暴走召喚」で相手が守備モンスターを並べた場合も一掃できる。

シラユキ」+「レックス」で組めるので、コイツを使うことが1番多い。
コストで取り除くのを「シラユキ」にして、そのまま「シラユキ」の効果をチェーン→「シラユキ」ss後「料理人」で全爆破→「No.92」の自己蘇生効果にチェーンしてもう1回「シラユキ」効果、みたいなことをやると一瞬で除外が爆増する。

No.92」を出すターンは、「シラユキ」「レックス」「アサルト」など召喚権を使わず動くので、余った召喚権を「ラプター」などに使ってコイツを出力できます。
No.92」を割りつつ、相手のバックなどに触れる便利カード。

スクラップ】の動きが上振れた場合はこちらを出し、相手の妨害をケアできます。
暴走召喚」が引けないなど、「No.92」の召喚が叶わなかった場合に出すのも強いってか強すぎる

⑵-5 その他の採用カード

初動で「リサイクラー」の効果が2度使えるので、2回目に落とす先として用意。
シラユキ」「レックス」と合わせて「アーケティス」になって必要札をドローしに行ったり、「浮鵺城」になって「009」を釣り上げて「暴走召喚」のトリガーを引いたり、「オライオン」の素引きをコイツの手札コストにすることでケアできたり、かなり便利に色々な役割をこなしてくれる。

暴走召喚」やサーチ札・初動札を探す、素引きした「009」を戻して「ジェット」のss対象をデッキの中に用意する、サーチ対象を戻してサーチ札のバリューを上げる、などの目的で採用。
使ってみると想定以上にデッキを掘ってくれて、コイツで暴走召喚を引く確率がグンと高まってる感じがします。
うっかり「キュリオス」とかで落ちても仕事ができる点もGood。

シラユキ」&「レックス」で毎ターン★4Xが組めるので、戦線維持要員として採用。
罠入ったら妨害できてラッキー、魔法入ってもドローで「暴走召喚」はじめコンボパーツ引く確率上がってラッキー。モンスターでも好きなタイミングで飛べば除外1枚増やせて、「シラユキ」&「レックス」を墓地に置いておけるのも好都合。
意外と素材2つ外せる★4Xって少ないんですよね。

No.92」が出せなかった時のフィニッシャー役。「シラユキ」とは相性抜群。
カッコいいし強いしで個人的に好きなので、☆10Sが出せるデッキにはすぐ入れちゃう節があって、最近はちょっと反省してます。

EXデッキの自由枠。
★4Xで、時間稼ぎができる「No.41 泥酔魔獣バグースカ」やバック対策ができる「竜巻竜」、「オヴィラプター」+「アサルト」で作れる「レッド・ワイバーン」なども候補だったんですが、とりあえずの時間稼ぎの妨害役+「No.92」を出せなかった時の突破役、の2役を1枚で担えるのがエラくて採用。
ただ、正直使う場面がそんなに無いので、「バグースカ」とかで時間稼ぎする方が「No.92」出せる確率が上がって良いかな〜と最近は思ってます。

③まとめ

⑴「No.92」をこのデッキで使う意義

採用カードを見ると、【恐竜スクラップ】をはじめ、「アサルト・シンクロン」、「バロネス」「承影」など、汎用的で強力なカードが並んでいるように映るでしょう。
そいつら使ってれば、別に「No.92」なんて使わなくても勝てるんじゃ?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、極端な話、「バロネス」や「承影」を出したとて、イコール勝利、とはなりません。今やカジュアル環境ですら、コイツら単体で勝てるデュエルは少ないでしょう。
このデッキにおける「No.92」は違います。このモンスターの召喚は、ほとんどのデュエルで勝利に直結します。「勝利への貢献度」という観点では、「バロネス」「承影」など、比較対象にもならないほど、高い能力を持っているのです。

また、「わざわざ「009」や「暴走召喚」で正規召喚する必要ある?」という疑問もあるでしょう。

正規召喚以外では、「No.53」「No.97 龍影神ドラッグラビオン」「No.99 希望皇ホープドラグナー」などがすぐ浮かぶでしょう。
しかし、これらの手段を用いると、「X素材が無い」「自壊手段や除外の用意に別ギミックが必要」「後ろ2つは競合相手との差別化を考慮する必要がある」等々、デッキとして解決すべき課題が大きくなってしまうのです
このデッキでは、ほとんど全ての課題を「シラユキ」&「レックス」という1つのギミックによって解決しているため、方向性がかなりまとまりやすかったな、と感じます。
要はこの2枚を揃えるところを、構築でもプレイングでも目指せば良かったわけですからね。

No.92」を使う意味、このデッキならではの出し方の意味、みたいなものが、一本芯が通ってはっきり存在しているところは、このデッキのお気に入りポイントです。

⑵その他雑感など

このデッキを考え始める直前のオフ会で、EXPAオフ主催の「ふぐぽ」さんに、「L・G・D」を出されたのですが、
その時僕が使っていたデッキには「L・G・D」への解答札が無く、その瞬間に実質ゲームエンドを迎えました。
勝ち目が完全に無いことを分かりながらプレイすることの、なんと惨めだったことか……

ちなみに次のターンに2体目の「L・G・D」を出されてオーバーキルされました。やり過ぎだろ。

こうして、「解答札の無い詰み盤面(とL・G・D)」は、僕にとって、深いトラウマとなったのでした。
(誤解の無いように書いておきますが、ふぐぽさんとのデュエルはとても楽しかったです。是非またやりましょう)

そしてそのオフ会からしばらくして、「カオス・アンヘル-混沌の双翼」が登場します。
デッキによっては容易に詰みとなる汎用パワカの登場に、TLの遊戯王カジュアル勢は皆戦慄していました。

こうした状況に対して、「せめて1つ、『どんな詰み盤面でも打ち砕ける』デッキが欲しい」と思って作ったのがこのデッキです。
結果、「LGDもアンヘルも攻撃表示だろ、じゃあ攻撃力20000くらいでドツいたら勝ちやん」という脳筋な発想で「No.92」に白羽の矢が立ったわけです。

当初は「3回に1回「No.92」出して、後はスクラップで戦えれば良いや」くらいに思っていたのですが、作ってみたら案外成功率が高く、3回に2回は「No.92」が出せるくらいになりましたし、かなり満足しています。
一撃必殺の勝ち方も、脳筋ではありますが、一瞬で鮮やかなK.O.勝ちを決めるボクサーみたいでカッコいい気もしますしね。

ちなみに、このデッキでふぐぽさんにリベンジマッチを挑んだところ、「シラユキ」を「深淵の獣 バルドレイク」で除外されてダムドに圧殺されました。許されないだろこんなの
(誤解の無いよう書いておきますが、ふぐぽさんはとても良い人で、楽しくて面白いデュエルでした。是非またやりましょう)

デッキ名は「流星一条」。
スマホゲーム「Fate/Grand Order」より、五体を爆発四散させて放つ必殺の一撃を示す宝具名から取りました。

というわけで今回はこの辺で。
何でもは知らないけれど、このデッキのことは誰よりも知っています。羽川翼でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?