米国株暴落のカナリアは存在するのか?米国株暴落を回避できるか検証してみた。

今回も情報収集癖のある私が保管庫から取り出した情報になります。
当たるか?当たらないか?わからないアマチュアのインフルエンサーからの情報ではなく米国第一線で活躍する一流の投資家からの情報になります。
 
ちなみにカナリアとは炭鉱現場でガス漏れなど危険がある時に鳥が泣いて教えてくれます。
 
今回、米国株投資においてカナリアは存在するのかどうか?という検証になります。
 
2020年のコロナショック、2022年のインフレによる暴落、2023年金利上昇による下落。これらの暴落や下落を防ぐ事ができれば、あなたは素晴らしい投資成績を残す事ができたと思います。
 
しかし結論からいいますと
全ての暴落と下落を回避することは不可能ですがカナリアの指標を見ることで注意する事は可能です。
またその結果から
キャッシュ比率を増やしたり、空売りによるヘッジで損失を減らすという戦略も可能です。
 
では実際にどうやったらそんな芸当ができるのか紹介していきます。
 
債券王ガンドラックは株価の先行指標というものがあると過去発言しています。
 
それは
 
①ビットコイン
②ジャンク債
③ラッセル指数
 
になります。
 
今回はチャートからこの発言を検証していこうと思います。
 
今回検証する暴落一覧
①「世界同時株安」第一派 下落スタート日2018/1月
下落の原因:利上げによる影響
②「世界同時株安」第二派 下落スタート日2018/10月S&P500下落率約20%
暴落の原因:利上げによる影響
③「コロナショック」2020年2020/2月暴落率―34%
 
④「利上げ+インフレによる暴落」 2022年1月 S&P500暴落率約20%
 
⑤「長期金利上昇による下落」  2023年7月頃 
 
上記4つの暴落、下落を使い、ガンドラックが言う株価下落のカナリア達は本当に役に立つのかを見ていきます。
 
(A)
世界同時株安第一派 下落スタート日2018/1月 
 

黒:S&P500 
青:ジャンク債ETF(HYG)

検証結果:ジャンク債ETFとS&P500のチャート推移は一致に近く先行性は認められない。
 

黒:S&P500 
オレンジ:ビットコイン

検証結果:ビットコインは2017年12月から下落しておりS&P500より1月前に下落している為、先行性は認められる。
 

黒:S&P500 
赤:ラッセル2000(RUT)
 

検証結果:ラッセル2000はS&P500より三日前から下落しているので先行性が見られる。
 
「B」「世界同時株安」第二派 下落スタート日2018/10月S&P500下落率約20%
 

黒:S&P500 
青:ジャンク債ETF(HYG)


検証結果:ジャンク債ETFの下落開始時10月1日。S&P下落開始時は9月20の為、先行性は認められず。
 

黒:S&P500 
オレンジ:ビットコイン

検証結果:ビットコインの方が早く下落トレンドになっている為、先行性は見られる。


黒:S&P500 
赤:ラッセル2000(RUT)

検証結果:ラッセル2000は8月31より下落がスタートしており、下落トレンドを形成したのもS&Pより早い為、先行性が認められる。
 
「C」
コロナショック2020/2月19日より下落スタート暴落率―34%
 

黒:S&P500 
青:ジャンク債ETF(HYG)

検証結果:ジャンク債ETFはS&P500の下落から三日後にスタートしていることから先行性は見られず。
 

黒:S&P500 
オレンジ:ビットコイン


検証結果:S&P500が2月19日に下落しているのに対して
ビットコインは2月14から下落している為、先行性が認められる。
 

黒:S&P500 
赤:ラッセル2000(RUT)


検証結果:ラッセル2000は2月20日より下落したがS&Pは2月19日より下落している為、先行性は見られない。
 
「D」
利上げ+インフレによる暴落2022年1月 S&P500暴落率約20%
黒:S&P500 
青:ジャンク債ETF(HYG)
 

検証結果:ジャンク債ETFの下落は2021年9月23日からスタートしている。S&P500が高値からの下落はFRB議事録発表があった2022年1月2日からの為、ジャンク債ETFの方が下落トレンド形成が早い。このことから先行性は認められる。
 

黒:S&P500 
オレンジ:ビットコイン


検証結果:ビットコインの下落は2021年11月9日でS&P500の下落は2022年1月2日為、先行性を認める
 

黒:S&P500 
赤:ラッセル2000(RUT)


検証結果:ラッセルの下落はビットコインと同じく2021年11月9日でS&P500の下落は2022年1月2日からスタートしている為、先行性を認める
 
「E」
長期金利上昇による下落  2023年7月28日から下落スタート 
 

黒:S&P500 
青:ジャンク債ETF(HYG)


検証と考察結果:ジャンク債ETFは2021年9月23日より下落トレンドです。S&P500は直近のピーク7月28日より下落しています。過去暴落ではジャンク債ETFが上昇してS&P500も上昇していることから現在S&P500は下落中という可能性の方が高いと考察できます。
 

検証と考察;ビットコインは2023年からETFの承認などで急上昇していますが下落トレンドは継続中です。今後、米国株が上がるか下がるかについての未来予測する考察材料があまりないのでちょっとよくわかりません。
 

黒:S&P500 
赤:ラッセル2000(RUT)


検証結果と考察:ラッセル2000とS&P500は7月28日の高値から同時に下落しているので先行性は確認できませんでした。
ただ連動性は強く、下落トレンドの為、下落際中だと判断できます。
 
 
以上になります。
 
上記検証の結果からS&P500の下落開始時スタート前に下落する確率が高いものは
ビットコイン>ラッセル2000>ジャンク債ETF
の順になることが多く、先行性や連動性がある事が確認できました。
ジャンク債ETFは特に先行性は見られませんでしたがS&P500との連動制は強いのでビットコイン、ラッセル2000、ジャンク債ETFが三つとも下落していましたら
やばい!!
と思っておいた方がいいかもしれません。後は3つの指数をチェックし続ける事で暴落、下落に注意を払えるので参考になると思います。
 
ということでガンドラック先生のいう事はほぼ正しかったということになります。
 
パチパチパチ!
 
現在の米国相場の個人予想としては
じっちゃまやバフェット太郎とは逆で
金利の高止まりが予想されますので2018年のように利下げするまで下落トレンドを続けるのではないかなと思っています。
つまり利下げ予想の来年の5月までは2021年の高値を超えることはないということになります。
 
当たるか当たらないかは知らないです><適当ですみません。
 
ということで今回の検証は終わりになります。
 
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