AWSのサービスを使ってライブ配信をする【Elemental MediaLive】
-まえがき-
※↑noteの連載で達成することはこちらから
ー本編ー
【このnoteを読むメリット】
・AWSでライブ配信するために、映像を入力する方法が分かる
・AWS Elemental MediaLiveの機能と使い方が分かる
AWSを使うとどんなことが出来るか
2020年で爆発的に見る機会が増えたライブ配信。
Youtubeなどで見ることが多いかと思います。
AWSのサービスを使うと、そんなライブ配信を独自のプラットフォームで配信することが出来ます。(youtubeなどのサービスを使わずにオリジナルのサービスを構築できる)
AWSはたくさんのサービスがあり、「Elemental MediaLive」「Elemental MediaPackage」を中心に使用することで、ライブ配信をすることが出来ます。
今回は「Elemental MediaLive」の機能を中心に説明をしていきます。
Elemental MediaLiveで出来ること
【ライブ配信システム全体をまず観てみる】
まず、AWSを使ったライブ配信システムの全体を確認していきます。
(基本を押さえるため、シンプルな構成になっています)
ーライブ配信の流れー
①カメラの映像をOBSに取り込む
②OBSとElementalMediaLiveを連携して、映像を送る
③変換された映像を配信するためにURL生成、様々なデバイスで再生できるように処理
④対象のページに表示して視聴者が視聴できるようにする
【Elemental MediaLiveの役割】
この中でElemental MediaLiveの出来ることをまとめると以下の通り
・カメラの映像を取り込み(入力)
・配信用に変換(HLS形式など)
・出力
Elemental MediaLiveの使い方
作業の流れはおおきく分けると以下の2つに分割されます。
①Elemental MediaLiveへの入力の設定
ー 入力形式・セキュリティ設定
- アプリケーション名・インスタンス名を決める
②OBSソフトとMediaLiveを連携
①Elemental MediaLiveへの入力の設定
ー入力形式・セキュリティの設定
▽まず、Elemental MediaLiveを起動して以下の画面へ▽
「Create Input」ボタンで次の画面へ↓
ここで名称・入力の形式を入力します。
入力形式は今回RTMPに設定しています。
※ RTMP (Real Time Messaging Protocol)はAdobeが開発した通信プロトコル(通信の決まりのようなもの)で、ライブ配信などの用途のために開発されたもの。これらの用語は別途用語集を作って公開いたします。
▽ アプリケーション名・インスタンス名を決める▽
入力形式については、今回「SINGLE_INPUT」にしています。「STARNDARD_INPUT」の場合は、片方で障害があった時のために2つ入力のチャンネルが用意されています。
SINGLE_INPUTの方が料金は安くなるので、今回SINGLE_INPUTに設定しています。
下のアプリケーション名・インスタンス名は自分が好きな名称を自由に決めることが出来ます。
こちらは後でOBSと連携する時に必要になります。
この設定をしたら、右下の作成ボタンで完了。
以下の詳細画面を見ることが出来ます。
▽ 詳細画面▽
ここで重要になってくるのが「Endpoints」の項目でこれを入力するOBSの設定に入れることで、カメラの映像を取り込むことが出来ます。
rtmp:// [数字] / [アプリケーション名] / [インスタンス名]
という形で記載があります。
②OBSソフトとMediaLiveを連携
OBSのソフトを開いて以下の設定画面を開きます↓↓↓↓
配信の箇所で、
サーバー名:rtmp:// [数字] / [アプリケーション名] /
ストリームキー: [インスタンス名]
という形で入力をします。
これで入力するカメラと、MediaLiveの連携は完了です。
次回は以下のMediaPackageの設定について解説していきます。
Elemental MediaLiveの使用料金
このMediaLiveの使用量はどれくらいなのか、AWSは全部従量課金なので、サービスごとのルールを見て自分で計算する必要があります。
Elemental MediaLiveの料金の計算方法は主に以下の項目で、それぞれ映像の解像度、ビットレートリージョンなどによって変化してきます。
・映像入力の料金
・映像出力の料金
・アイドルリソース(入力待機している時にかかる料金)
・その他オプション
例えば東京リージョンで以下の設定で1時間配信するとします。
[入力]
解像度:HD
ビットレート:20Mbps以上
単一パイプライン
[出力]
フレームレート:60 fps
単一パイプライン
そうすると、1時間あたり
入力:0.7452USD、出力:3.7296USDという形で、
合計すると日本円で大体464 円ぐらいになります。
実際に配信する場合、MediaLive以外のサービス使うことになりますので、他のサービスの料金もそれぞれ計算する必要があります。
※オプションなど細かい設定で変動してきます。
細かいことを確認する場合は、以下のAWS公式を参照
https://aws.amazon.com/jp/medialive/pricing/
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