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WARCRYキャンペーン~偶像破壊者の転戦記1-2~

キャンペーン小譚~腐敗と荒廃の戦い~

揺ぎなき進軍

増援を加え、態勢を整えたホープターの一団は自分たちを撃退した腐れ沼の盟約団を探して森を流離っていた
敗北した戦場へ赴いたが、既にそこは廃棄されもぬけの殻だったからだ
敗北の屈辱、ハシュットの怒りへの恐怖、それらで萎えそうになる心を憤怒で奮い立たせ怨敵を探す
奴等を打ち倒さねばならない、逸る心のままに流離う彼らの視界の先に間に合わせの陣地が見えた
そこには見覚えのある腐れ沼の盟約団の姿もあるではないか

これも今度こそ奴らを打ち倒せという偉大なるハシュットの導きか
彼らは襲撃の準備に取り掛かる、今度こそ勝利を我が物とするのだ


三部隊に分かれ進撃するホープターの団
精鋭部隊は敵将とその護衛を片付けんとし、残る一部隊は急ぎ敵防衛戦の突破を狙う
禍々しき魔炎にて敵将ウィザーロードを焼き焦がすデモリッシャーのドラフス


逃げも隠れもしない怨敵に殺到するハシュットの角の戦士達
反撃でいともたやすくデモリッシャーを屠るウィザーロード
火力を怨敵に集中せよ
遂に報復の一撃が敵将を捉える、グラシュよ見事なり
敵陣への突撃を先頭に立って指揮するホープター
手薄と見た敵側面へと突撃するハシュットの角の戦士達
犠牲を出しながらも、怒り狂う牡牛の突撃のように敵を粉砕していく

このまま攻勢を維持できれば憎き腐れ沼の盟約団を壊滅させられる
ホープターとその戦士達は熱狂的に攻撃しながらそう確信していた
それが彼らの敗因だったのかもしれない

防御に徹する敵、足止めを意図し一人殿に立った敵将、過行く時間
考えれば解るはずだった、そしてその時にはもう手遅れであった
木々の合間、周囲の沼地から聞こえるのは鬨の声、急ぐ足音
腐れ沼の盟約団の援軍が到着したのだ

敗北、突きつけられた現実に歯噛みしながらもホープターは撤退を指示する
敵に相応の代償を払わせたことをせめてもの慰みとして今回の戦いの幕は閉じたのであった

キャンペーン小譚:腐敗と荒廃の戦い 第二バトル揺るぎなき進軍 敗北
栄光ポイント:4点入手(キャンペーン参加、相手リーダー戦闘不能)
負傷:負傷なし
名声ロール:ホープターが成功、名声レベル2に
クエストの進行
地獄の褒章:攻撃側で+2、ダイス出目で+6 計15で達成
     :ハシュットの神像を入手
     :新クエスト:強力な同盟者を仲間にせよを開始     
ファイターの派遣:節くれ森の探索 結果:財宝の発見:ブラッド・ビートル
壊れやすい品ロール:失敗 節くれ楢の樹皮を失う
ファイターの追加:無し
神器の管理:ハシュットの神像をホープターに
     :ブラッド・ビートルをウダシュに
評判スコア:3
野営地の状態確認:安全

敗北!敗北!!二度の敗北!!!
相次ぐ敗北にホープターの団の戦士達は絶望すら覚えていた
彼らの主、ハシュット神と酷薄なドワーディンの神官たちは無能者に情けをかけることは決してない
このままでは彼らに振り下ろされる刑罰は悲惨なものとなるであろう

配下の戦士達からの非難とも懇願とも取れる視線がホープターを捉えた
もはや我らの破滅は避けられないのか?いっそどこかに逃げ出すべきか?
一瞬頭をよぎる弱音を彼は一顧だにしない、そのような弱音は捨てねばならない、弱みを見せる事、それこそが破滅への近道と理解しているからだ

「何をしている、攻撃の準備をせよ」
彼の言葉に部下の戦士達は顔を見合わせる
「攻撃とは・・・・・・どこに?」副官ウダシュの言葉は全員の代弁でもあった
「何を言っているのだお前たちは」彼は呆れた風に言う
「先ほど腐れ沼の盟約団はなぜ退却せずに防衛に専念していた?」
「何故あれほどに迅速に、そして多勢の敵の援軍が駆けつけられた?」
その続きを理解し戦士達は色めき立つ
「そうだとも、敵の拠点が近くに有る、城が!砦が!防壁が!塔が!」
「全ての塔を倒せ!あらゆるものを打ち砕け!大地を鉄火で満たすのだ!」
彼の言葉に戦士達は戦意をみなぎらせる、そうだこれで良い
二度の敗北にてもはや次は無い?元より我らに勝利以外許されぬ
次の戦こそ決戦だ、一時の勝利に浮かれた腐れ沼の盟約団に我らの怒りをくれてやろうではないか

戦いはまだ終わらない


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