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力を出し切れず悔しい3位

2024年7月29日
第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)準決勝
名古屋グランパスU-18 0-2 〇 ガンバ大阪ユース

【試合の概要】
同じプレミア勢対決となった広島との準々決勝をエース杉浦 駿吾の逆転弾で勝ち上がり、舞台を東京の味の素フィールド西が丘サッカー場に移した準決勝。3年ぶりの優勝を目指し、ガンバ大阪ユースと対戦した。

この日も富川勇斗選手のユニフォームとともに

【試合の状況】
暑さに加え緊張感からか動きが少し重い印象。時折サイド攻撃で形は作ったが、全体的には前線が分断されて攻めあぐねた。守備では16分のピンチをGK萩裕陽が果敢な飛び出しで凌ぎ、30分にはビルドアップのミスから決定機を与えてしまったが、相手のシュートはクロスバーを越えた。
グランパスがチャンスを作ったのは34分。相手GKのキックをカットし、最後は大西利都が右足を振るが枠の左へ。38分の大西のミドルシュートはGKが弾いたものの、誰もそこに詰めることができなかった。

0-0で折り返した後半5分、ガンバに絶妙なコースに飛ぶシュートを決められ先制点を許すと、大西や交代出場の神田龍が積極的にシュートを放つもゴールネットを揺らすことができず。その後もチャンスは作ったが決めきることができなかった。アディショナルタイムの41分にカウンターから追加点を許し万事休す。最後まで攻撃的な姿勢を見せたが得点を奪うことができなかった。

交代出場で積極的にゴールに迫った神田龍選手

【試合の雑感】
悔いの残る試合となった。全国大会の準決勝は中学時代に2度経験している世代だが、この試合だけを見ると、自分たちの持つ力をほとんど発揮できなかった印象。全力を出して打ち負かされたら「しょうがない」とあきらめもつくが、「もっとできたはず」という思いが強い。ただ、大会を通しては力強さも粘りもあり成長を見せることはできた。今大会は3位で終わってしまったが本当の勝負はこれから。大きな舞台でも100%のクオリティを出せる選手になっていきたい。

【監督選手コメント】
三木隆司U-18監督

U-15でも指導した選手たちとリベンジを目指したが

「負けたということは力不足ということなので、練習しなきゃいけないっていうこと。今日の試合で自信を持ったプレーがどれくらいあったのか。点も取れていないし、負けたとしても、選手たちはもう少し手応えが欲しかったんじゃないかな。一人ひとりの意識は良くなった部分もあると思うし、西が丘の独特な雰囲気で何ができたのか、ちょっとは感じてくれていると思う。それを次に生かせるように。もちろん「こうやっておけばよかった」と終わってみると思うことは、僕も含めていろいろあるが、また一緒に頑張っていきたい」

青木正宗主将

最後は前線にまで上がりゴールを狙い続けた

「みんなからキャプテンに選んでもらって、優勝したいという気持ちは誰よりも強かったと思うし、自分が優勝まで導きたいと思って今日までやってきたけど、最後決勝まで届かなかったというのは、これが自分たちの実力かなと。現段階ではガンバを倒す力が自分たちになかったというのが事実だと思います。ただ自分たちの目標はこの大会の優勝だけじゃなくて、高円宮杯もあるので、そこで優勝するために練習からすべてを変えて、そんなに簡単に達成できるものじゃないですけど、自分がもっとチームを救える存在にならないといけないと思ったし、チームの誰よりも背中を見せて引っ張っていかないといけないと思いました。また名古屋に帰ってトレーニングが始まりますけど、自分がもっと周りに嫌われても厳しい要求をしないといけないし、目の色を変えて、次の試合に全力で臨めるよう
に準備をしていきたいと思います」

杉浦駿吾

エースとしてチームの攻撃を引っ張った

「本当に悔しいという思いが一番大きいです。もっともっと試合の中で出来たんじゃないかなって今感じているので、この敗戦を糧にして自分の成長につなげていきたいと思います。自分の感覚としては「なかなかボールを触れていないな」っていう感覚があって、その中で大きく何かを変えることができなかったので、その部分のサッカーIQを上げる必要があると感じました。目標はこの大会だけじゃないし、もっと個の力を上げていかないといけない。強い個が集まれば自然と強いチームになると思うので、そこは自分たち一人ひとりが自分自身に矢印を向けてやっていくしかないと思います」

【最後に】
こうした敗戦の後、振り返ることはとてもつらかったと思いますが、(聞く方も結構つらいのですが…)そんな中で眼を腫らしながらもしっかりと答えてくれた青木選手と杉浦選手には感謝しかありませんし、二人の人としての成長も素晴らしい。それに全国3位は立派な成績であり、3年前の夏と冬のベスト4を見ても、同様の好成績を収め続けているのはグランパスだけです。この悔しさは、プレミアで最後まで勝ち続けることで晴らしましょう。

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