清野飛鳥とはどんな選手なのか
ブースターの「快成ロス」を解消するコールアップが爆速で行われた。岐阜スゥープスのサテライトチーム「クラブSWOOPS」に所属していたPG清野飛鳥が、3月4日にトップチームに登録。早速5日の金沢武士団戦でB3デビューを果たした。清野飛鳥はどんな選手なのか。そして何を期待されているのか。清野本人や田中聡HC、田中昌寛選手兼取締役に聞いた。
清野飛鳥
背番号「67」。1996年9月24日生まれ。愛知県犬山市出身。一宮高校→名古屋大学→クラブSWOOPS。180センチ78キロ。
--B3初出場を果たしましたが、今の感想は?
「率直にとても緊張しました。最初にターンオーバーされて、でもベテランの選手とかが声を掛けてくれたので、期待に応えたいなと思いましたし、これからも頑張りたいと思います」
--バスケットを始めた時期ときっかけは?
「小学校の2年生です。兄が2人いるんですけど、兄もミニバスをやっていたので、その流れで始めました」
--一宮高校、名古屋大学を経てトライアウトを受けて、クラブSWOOPSに加入しましたが、トライアウトを受けた理由は?
「大学のバスケが終わった時に、もう少しやりたいなという気持ちが残っていて、他のB3のチームの練習などにも行きましたが、地元に近いというところもありますし、クラブに大学の先輩がいて、一緒にプロに上がれたらと思って入りました」
--名古屋大学からは初めてのBリーガーとなりましたが?
「そこをスゴイと言ってもらえるのはうれしいですけど、やっぱりこの舞台は学歴とかは関係ないので。そこは関係なくプレーしたいと思います」
--でも自分の活躍が後輩のモチベーションにもなりますね。
「そうですね。名大の後輩も盛り上がってくれているみたいなので、試合を見にきてくれたらうれしいですね」
--大学時代はキャプテンだったとか?
「3年と4年の時にキャプテンをやっていました。大学に入った時に1部でプレーしたいという目標があったのですが、4年の時に2部で1部昇格を決めて1部でプレーできずに終わったので、そこはちょっと心残りでした」
--現在の仕事は?
「今は名古屋のIT系の企業で働いています。以前は大きな企業に勤めていましたが、練習があまりできなかったので転職をしました。辞める時は決断を迫られましたが、バスケをやるのは今しかないと思って」
--コールアップが決まった時の気持ちは?
「正直、うれしさより驚きの方が大きくて、関係者のみなさんの力添えのおかげで、こういう場をもらえたので、本当に感謝しています」
--驚いたのはどうして?
「去年、肩をケガしてバスケが出来ない時期が1年くらいあったので。去年の東海大会で僕の力を示したというよりも、よく喋ったことでクラブ内の意識を変えたことが評価されたのかなと思っています」
--というと、リーダーシップや分析とかも得意?
「学生の時は、私立大学みたいにちゃんとしたコーチがいなかったので、相手の分析とかも全部自分でやっていました。ここにきてちょっと遠慮している部分があるので、次からはそういうところでもチームに貢献したいと思います」
--今後はどんな選手になりたい?
「同じPGでも荒川選手や福井選手と違った特徴があると思うので、自分の良さを出して、チームの勝利を考えてプレーしたいと思います。スタッツで言えば、10得点10アシストの”ダブルダブル”をいつも目指していて、それが出来ればチームの勝ちにつながると思っています」
--B3で活躍して、B2、B1にのし上がっていこうという野望は?
「チームとして、のし上がっていけたらいいなと思っています。こういう異色なキャリアを持つ人間をコールアップしてくださって本当に感謝しているので、チームと一緒にB2を目指していきたいと思っています」
田中聡HC
--清野選手の特長は?
「普段の練習でも緊張して周りが見えなくなるということはないので、試合経験を積んでいけば、もっといろんなところが見えたり、チャレンジ出来たりすると思います。プレッシャーがあってもボールを取られない、そういうキープ力があると思います」
--期待しているところは?
「福井や荒川は、PGでもSGに近いところがあってシュート力が魅力ですけど、清野にはボールを運ぶ、ゲームを組み立てるという役割をしてほしいと思っています」
田中昌寛
--清野選手をトップチームに引き上げた理由は?
「クラブチームを存続させている理由として、そこで結果を出している選手は、上に引き上げてチャンスを与えようとやっています。そういう中で彼はクラブの中でも中心選手で、結果も出していて、トップチームとも2カ月くらい練習を重ねて判断をしました。PGとSGと両方ができますが、PGとして荒川選手と福井選手を脅かしたいと言っています。その二人とは、また違った良さがありますね」
--その良さとは?
「彼は周りが見えるんです。今日、最初のプレーでダブルドリブルを取られましたけど、実はあれは彼の良さで、いつでもパスが出せるような動きの中で取られてしまったんですよ。自分が得点を取らなくても、周りを生かせるので、そこを一番期待しています」
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